②仏教の教えが、難しく感じられる理由について
二つめは、現在伝わっている仏教の教えそのものについての考察になるのですが、これは正直言って、これまで仏教について、かなり熱心に勉強してきた人から見ると、かなり不謹慎、というか、一見、かなり不勉強、不理解に感じられるかもしれないような内容になるのですが、かなり手短かにまとめて説明すると、だいたい次のようなことが言えます。
仏教的な教えでは、ただでさえ、仏教的な専門用語の漢字の印象が、とても難しく感じられることが多いものなのですが、さらにそこに、たいていの普通の人々が聞くと、「え、それって何のこと?」とか、「いつもの言葉の使い方と違って、どうして、その言葉は、そういう意味になってるの?」とか、「なぜ、そんな訳のわからないこと言ってるの?」などと言いたくなるような、要するに世間の普通の常識を、かなり大胆に否定していたり、また中には、普通の常識的な感覚とは、ほぼ正反対のことを、ものすごい偉大な真理であるかのように述べていることもあるので、はっきり言って、こうした仏教の教えに関しては、たいてい、ほぼすべての人が、よくわからなくなってしまう、というか、一瞬、かなり頭が混乱した感じになるのではないか、というように思われます。
それから、これは、あまり考えたことがない人が多いかもしれないのですが、よく仏教の教えでは、世間の普通の考え方の道筋を、突然、かなり無視した、というか、かなり無理やり、ねじ曲げた形の文章が出てくることがあるので、これも多くの人が、訳がわからなくなる原因になっているのではないか、と思われます。
Cecye(セスィエ)
2021年6月2日 9:03 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / 中国思想 / 人生観、世界観 / 仏教 / 宗教、道徳 / 歴史 / 知恵、正しさ