3、単なる知識や思い込みを、できるだけ実際の事実や経験に基づいた正しい知恵に変えてゆくための方法について
三つめは、これは、かなり高度な知識社会や情報化社会に移行しつつあるような現在の先進国の国々では、だんだん見直されてゆきつつあるような考え方になるのですが、簡単に言うと、現代の多くの人々は、もうほぼ完全に無意識レベルで、「頭のいい人は、すごい」、「本の情報は信頼できる」、「専門家の指導であれば、ほぼ間違いない」などというように、かなり強い信念、というか、先入観を持って生活している人が多いと思うのですが、ところが、単に知識や技術の面だけで優れているのではなく、実際に日々、その分野の最先端で活躍し続けているような人というのは、「今、現場は、どうなっているのか?」、「本や論文には、こう書いてあったが、実際にやっている人は、どんな風にやっているのか」、「できるだけ自分で、じかに見たり、聞いたりしてみないと納得がいかない」、「この話はすごいが、実際はどうなのか、ぜひ体験してみたい」などというように、すでに本やネットに載っている知識や、世間に出回っている情報ではなく、実際の現場の生(なま)の情報や、生の声や生の体験を調べて、その上で、その人の立場として最も正しい、また最も効果的な、最新の知識や情報や、やり方などを身につけてゆこうとしていることの方が、はるかに多いものなのです。
おそらく、こうした公のアナウンスや、本などの文字になっている情報に対して、非常に強い信頼感を持って、物事を考えてゆこうとするような習慣は、十年以上に渡る学校教育や、数十年、あるいは百年近くにも渡る、発展途上国の時代を経てきた国々の人々には、かなり顕著に見られる傾向なのではないか、と思われます。
ところで、これは、みなさんの経験でも、ある程度よくわかるのではないか、と思うのですが、例えば、文字で読んだり、説明を聞くだけでは、とても難しいと思ったことであっても、実際に自分でやってみたら、それほど難しくなかったり、また逆に文字で読んだり、説明を聞いた際には、とても簡単だと思ったけれども、実際に自分でやってみると、とてつもなく難しくて、大変だった、というような体験をしたことのある人は、とても多いのではないか、と思うのですが、このように多くの人々が、単純に「わかった」と思えたとしても、実際に自分で見聞きしてみたり、やってみたりすると、頭の中で考えていることと、実際にやってみることとは、全然違った、というような状況は、かなり多いのではないか、ということなのです。
Cecye(セスィエ)
2020年8月22日 9:03 PM, おすすめ記事 / スピリチュアリズム、霊界 / 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ