4、できれば、学生時代のうちにある程度、積極的な性格や行動力や、しっかりした判断力や、上手に人間関係をつくるような能力は身につけておいた方がよい
四つめは、これは時々、聞くような話になるかもしれないのですが、特に現在の日本のように、わりと短期間のうちに経済成長して、先進国になった国の場合には、それ以前の時代のように、わりと単純に「これが良いことで、これが悪いこと」とか、「こうやれば、絶対に成功するが、こうならないと絶対に失敗する」とか、「これで確実にお金持ちになれるが、こうすると、ほぼ確実に貧しくなる」などというような社会の常識や、人間の生き方の指針のようなものが、わりと短期間のうちに結構大きく変動してきて、「少し前の時代までは、これがすごいとか、正しいと言われていたのに、気がついたら、とんでもない悪いことのように言われるようになってしまった」とか、「少し前なら、こんな努力をしていれば、ほぼ間違いなく成功できたはずだったのに、いつの間にか、そんな努力は、いくらしても全く成功できないような世の中になってしまった」とか、「いい加減なことや遊んでることをしてる奴らは、全然ダメだと言われていたのに、いつの間にか、そういう人達が良い商売を始めたり、すごい成績を上げて、ものすごく成功するようになったらしい」などというように、かなり大きく変わっていってしまうようなところがあるのです。
そうすると、こうした変化の激しい社会で上手に生き抜いてゆくために何が大切なのかというと、学校時代とはかなり違って、誰かに言われなくても自ら進んで、いろいろなことを学んだり、やってみたりして、どんどん様々な知識や能力を身につけてゆくような積極的な性格や、失敗することを恐れずに、自らいろいろなことにトライしてゆく行動力や、また様々な状況において、自分で考えて、物事の良し悪しを決めてゆく判断力や、それから、あまり大きく仲違いしたりせずに、他の人々と上手により良い人間関係を築いてゆく能力のようなものが、結構大事になってくるようなところがあるのです。
ですので、こうした能力に関しても、学生時代のうちに自分で身につけるか、あるいは、親や教育機関などである程度、しっかり身につけさせてあげる必要があるのではないか、と思います。
Cecye(セスィエ)