これは大昔の時代のように、ほとんどの人が文字も読めなければ、大した教養も持てず、たいていのことは、何でも国王(皇帝)や宗教家の言いなりになっていた時代から近現代に入ると、ほぼすべての人が学校教育を受けて、読み書きできるだけでなく、思想や信教の自由を初めとした様々な自由や豊かさを享受し、また世界中の様々な宗教や国々のことも知るような時代に大きく移り変わってきたために、大昔の宗教的な常識、つまり、はっきり言ってしまうと、近現代以前の時代に政治に完全に癒着していた当時のキリスト教会が信者離れを防ぐために、後からでっちあげた様々な宗教的なドグマ(教義)が、だんだん通じなくなってきたからなのではないか、と思われます。
さらには、単にそれだけでなく、主として近代以降の人類の歴史では、古代や中世の時代に多くの人々が、ずっと我慢するしかなかった物質的な欲望や人間性の解放を少しずつ推し進めることで、単に精神的な世界のみならず、この物質世界全体を、より自由で開かれた豊かな幸福な世界に大きく変えてきたようなところがあったのです。
それゆえ、こうした古代や中世の宗教特有の「神と悪魔の戦い」や「善と悪の対立」のような概念というのは、21世紀以降の時代に生きる人類には、多少、古臭い概念になってきてしまったようなところがあるかもしれないということです。
Cecye(セスィエ)
2018年11月24日 9:03 PM, キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / ユダヤ教 / 予知、予言、未来予測 / 宗教、道徳