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トランプ・ショックについて Part 2

トランプ氏は、アメリカの次期大統領に決まったが、彼は「共和党」というアメリカ国民の大きなチームの一員なので、個人的な発言はともかくとして、実際には、そんなに過激な政治を行えるわけではない

 これはトランプ氏本人も、よくよく知っていると思われる内容になるのですが、日本を初めとする現在の大多数の世界中の国々は、法治国家になっているので、いくら大統領になっても、憲法や法律が定めている範囲内でしか、一切の政治的な決定は行えないようになっています。

 今回の選挙結果を見ると、アメリカ議会の上院も下院も共和党の議員が過半数になったようなので、要するに2017年以降の次のアメリカの政治は、共和党政権になったということなのですが、そうすると、みなさんもよくニュースでご存知のように、基本的には、いくらトランプ氏が、アメリカの新大統領になったとしても、アメリカの大統領の権限で決定できること以外のことは、すべて共和党の議員、並びに現在、共和党を支持している大多数の人々の賛同を得られるようなことしか、一切行えないということになります。

 そうすると、確かにトランプ氏自身に関しては、多少変わった言動があったとしても、そうしたトランプ氏を支える共和党の議員を初めとする多くの人々は、結構、宗教心が厚かったりするような保守的な人々が多いので、単純に言って、そんなに過激が政策が、次々と現実に飛び出してくるような心配はあまりする必要がないのではないか、ということなのです。

 つまり、現在のアメリカで法律を変えるためには、上下両院の賛成多数が必要ですし、また憲法を変えるためには、もっと大変な手続きが必要ですし、そもそもそれ以前に、特にアメリカの場合、「基本的にアメリカはこういう国である」といったポリシーが、かなり明確な国の一つなので、はっきり言って、よほどのことがない限り、突然、トランプ氏が、まるで独裁者のように暴走する可能性というのは、現実には、ほぼあり得ないのではないか、ということです。

 それと外交的、軍事的なことに関しては、こうしたことは、それぞれの国の間で、かなり細かい現在までの状況の確認や、やり取りを通して定めた内容が多いので、TPPのような現在進行中の内容は、多少別に考えるとしても、これまで国際間で決めた内容に関しては、たとえ大国アメリカと言えども、一個人の思惑ぐらいでは、なかなか、そう簡単には変えられないような内容が多いのです(というか、現在の段階で、その時々のアメリカの利益や主張が十分盛り込まれている内容のはずなので・・・)。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2016年11月16日 9:05 PM, コラム / 政治 / 社会、文化



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