三つめは、これは少し難しい話になるのですが、実は、現代人がまだあまりはっきりと認識できていない精神活動の内容として、いわゆる宗教やスピリチュアリズムで言うところの、その人の魂自身の精神活動というものがあるのですが、これに関しては、大まかに言うと次のような二つのことが言えます。
一つめは、これは時折聞くような話になると思われるのですが、例えば、理性的、常識的に考えた場合、どう考えてみても、「今日、この飛行機や車に乗って、何らかの用事に出かける」ということが絶対に正しい判断だと思われたにも関わらず、なぜか強い直感のようなものを感じて、「いや、今日は、どうしてもこの飛行機や車に乗って、出かけたくない」とか、「今日は、何となく気分が重くて出発したくない」、などと強く思って、どうしようもなくなったので、どこかに出かけるのをやめたら、そうした飛行機や車が何らかのトラブルに見舞われたというような話を時折聞くことがあると思うのですが、こうしたケースの場合、その人の肉体的な意識活動だけでなく、その人の肉体にオーバーラップするような形で存在しているその人の霊的な意識が、その人の身に近々起きる可能性がある未来の出来事を見通して、かなり強い形で精神的な判断に関与してきた可能性が高いということです。
二つめは、これはおそらく、何らかのスポーツや技術などの面である程度のレベルまで極めた人にはよくわかるような話になると思うのですが、人間の発想や動作の中には、単に頭脳が考えているとは全く思えないような速度や形で、パッと手足や体が自然と動いて、かなり高度なスポーツのプレイを行うようなことがあったり、あるいは、芸術や工芸などの分野で非常に繊細な匠の技を次々と行ってゆくようなことがあったりするものなのですが(つまり、もうほとんど何も考えていないのに体が自然と動いて、普通の人には全くできないようなレベルの凄い芸術や工芸などの作品を次々と作ってゆくような話のことです)、こうしたケースの場合には、もちろん、それ以前の非常にたくさんの学習やトレーニングや経験の影響も大きいのでしょうが、単に頭脳の働きではなく、また条件反射のような体の神経系の働きでもなく、その人の体にオーバーラップしている霊的な存在が、何らかの形でその人の体をパッとものすごいスピードや技術で動かしている可能性が高いようです。
このように人間の精神活動には、肉体的な精神活動の他に霊的、あるいは魂的な精神活動というものもあるようです。
Cecye(セスィエ)
2015年10月27日 9:05 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 自然、生命