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ヘルメスについて Part 2

2、古代の人々は、人間の幸福の中でも、最も幸福に感じることが多かったセクシャルな悦びの根源を「宇宙神」に求めているようなところがあった

 二つめは、これは多少言いづらいところもあるのですが、たいてい古代の世界の人々は、その後の時代の人々よりも、もっと単純に人間的な幸福を求めていたようなところがあったので、あらゆる人間の営みの中でも、多くの人々が最も幸福に感じることが多かった性的な営みの幸福の根源を、そうした宇宙神のような存在に求めていたようなところがあったということです。

 つまり人間が様々な活動を行ったとしても、最終的に誰もが最も幸福に感じ、また最も神仏を身近に感じることが多かったセクシャルな悦びの根源をそうした宇宙神に帰していたということです。

 それというのは、古代の宗教観では、後の時代に様々な宗教や道徳律で制限されることが多くなっていった性的な罪悪感やタブーのようなものが非常に少なかったので、はっきり言うと、その後の時代の人々と比べると、もっと単純に人間的な悦びの感覚や、そうした悦びの感覚の追求を良いものとして肯定しているようなところがあったからです。

※古代ギリシャの美術では、よく人間の男女の裸体やセックスの営みが普通に表現されていることがあるのですが、これはよく考えてみると、とても不思議な話なのですが、男であれ女であれ、人間の裸の姿なんて、個人個人でほとんど差がないので(単純に考えて、人間の二人に一人は男で、二人に一人は女なので・・・)、元々の原始社会のようなところでは、そうしたことに関して、ほぼ全く恥ずかしさや罪の感覚がなかったはずなのです。寒さや日差し対策としての服や帽子や靴や、仕事着や生活着としての服の必要性はよくわかるのですが(あと治安の悪い所では、犯罪対策としても・・・)、元々の人類には、それほど裸自体を恥ずかしく感じたり、罪悪視するような物の見方はなかったように思われます。これも闇の勢力によって課せられた人類へのマインド・コントロールの一つであったようなので(潜在意識的には、結構めちゃくちゃな異次元世界や、苦痛や恐怖の世界とつながっていたようです)、近現代にかけて、そうした人類の裸体に対する感覚が、より自然なものにかなり大きく変化していったように、今後の未来でも同じようにかなり大きく変化してゆくように思われます(ただし私は、社会全体があまり大きな混乱がない程度に少しずつ変わってゆくことがよいとは思うのですが・・・)。

 

3、ヘルメスの霊的な知恵は、中世には魔術や錬金術の発達に、そして近現代には、哲学や学問や科学技術や芸術の興隆に大きな役割を果たしていった

 三つめは、これは少し不思議な話なのですが、このヘルメスという神には非常に不思議な性質があって、これは後世、かなり長い期間に渡って、「魔術」や「錬金術」として扱われるようになってしまったのですが、要するにヘルメスは、霊界のみならず、物質世界の原理に非常に詳しいところがあったので、このヘルメスの霊的な指導を受けた人々の中には、知性的、技能的、芸術的に大きく向上する人々や、霊的な秘儀に深く通じる人々が数多く現れるようになっていったようなところがあったのです。

 こうしたヘルメス的な知恵が、後世、特にヨーロッパでは、様々な哲学や学問や科学技術や芸術の発達を促していったり、また別の側面では、そうした霊的な知恵やインスピレーションに基づいた新たな宗教観やオカルティズムの発展に寄与することになっていったように思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年1月14日 9:03 PM, ギリシャ神話 / スピリチュアリズム、霊界 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳



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