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世界の裏側に潜む「イデアの世界」の秘密について Part 19

②中世には、「信仰」、「魔術的修行」、「原理主義」が、虚像世界から抜け出るための主な方法になった

 二つめは、これは、その後、少し時代が下った辺りの、今から、だいたい、1500年ぐらい前から、500年ぐらい前の時代に当たるのですが(霊的な時間が異なるので、多少、地域によって、異なりますが)、その辺りの、いわゆる、「中世」と呼ばれる時代には、これは、宗教や思想により、結構、大きな違いがあるのですが、大まかに言うと、一つめは、「信仰」によるもの、二つめは、これは、少し方向性が異なるのですが、いわゆる、「魔術や呪術的な修行」によるもの、それから、三つめは、今日、「原理主義」と呼ばれているような内容によるものなどがあげられるのではないか、と思われます。

 まず最初の「信仰」というのは、簡単に言うと、この物質世界においても、また、物質世界に近い霊界においても、あまりにも自分自身の心身を大混乱させるような内容が多すぎるので、それならば、ほぼ絶対に近いくらい信頼の置けるような、最高の神仏、もしくは、そうした神仏に近い存在(メシアや預言者や覚者など)や、そうした神仏のいる天界に対して、ひたすら自分の意識を合わせ続けて、その教えに則り、心身の浄化をはかってゆこう、というような考え方になります。

 二つめの「魔術や呪術的な修行」に関しては、これは、近代以降の人々の感覚では、かなり分かりづらくなってきているのですが、中世の時代というのは、よく伝説やおとぎ話などで伝わっているように、地上の世界と、霊界や異次元世界との境が、非常に曖昧な時代だったので、そうした摩訶不思議な世界や、そこに生きている人々や生き物達の伝承が、非常に多かったり、あるいは、さまざまな魔術的な現象が、結構、あちこちで、半日常的な形で起きていた時代であったのです。

 ですから、そうした中世の、ある意味、魔術全盛の時代には、力には力、魔術には魔術とばかりに、現代人には、ほとんど信じられないような形の、今日風に言うと、かなり科学的、技術的なレベルの魔術の修行のようなものが、いろいろな形で、世界中で行われていたようなところがあったのです(例、密教、道教、陰陽道、キリスト教の信仰による奇跡等)。

 それから、三つめは、これは、今日でも、一部の地域には、まだまだ根強く残っているのですが、いわゆる、「原理主義」的な宗教形態になります。

 これは、いったい、どういうことなのか、というと、要するに、そうした状況であると、この世的に、いろいろな人々の考えや行動が、すぐに、ころころ変わるようなことが起きたり、それから、霊的にも、すぐにあっちこっちと状況が、ころころ変化しやすいようなことが多くて、ある意味、とても大変だったので、一部の人々は、「そんなことなら、どこでもいいから、昔の一番良かったと思われる時代の宗教のあり方や考え方に、すべて合わせることにしよう」、とか、「あまり大変にならない程度に、自分達が、一番尊敬する、素晴らしいメシアや聖者の考え方や生き方に、できるだけ合わせるようにしてゆこう」、というような、言ってみれば、宗教的伝統主義や懐古主義のような考え方を持つようになる人々が、かなり数多くいた、ということです。

 ですから、中世の時代は、全世界的に、よく言えば、平和と安定の時代、悪く言えば、半永久的な繰り返しと揺り戻しの時代のような要素が、かなり強かったのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2013年6月18日 9:04 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳 / 時間と空間の秘密 / 歴史



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