②まずは、親自身が幸福な人間であってこそ、子供も幸福な人間になってゆくのである
第二には、これも知られているようであまり知られていないような話になるのですが、幸福な子供を育てたいなら、まずはそうした子供を育てている親自身が幸福な人間にならなくてはならないということです。
時折、親の立場としては、「自分はとても不幸なんだけど、子供だけは何とか少しでも幸福にしたい」と思って、自分がいろいろやりたいことがあっても一生懸命我慢しながら、子供のために精一杯尽くしているような姿を目にすることがあるのですが、こうしたケースの場合、その後、確かにそうした子供はある程度、高学歴になったり、良い就職先や結婚相手を見つけて、この世的にはそこそこ幸福な人生を送ることもあるのですが、ところが、そうした人々の中には、いっけんこの世的にはハッピーな境遇に置かれているにも関わらず、なぜか日頃のその人達の様子を見るとあまり幸せそうにしておらず、いつも何か悩みや心配事を抱えて過ごし続けるような人生を送るようなケースもあるようなのです。
それでは、こうした場合、その両親に当たる人々は、いったいどのような人生を生きるべきであったのかということが問題になるのですが、それに関しては、だいたい次のような二つのことが言えます。
まず一つめは、ある程度客観的にその時の自分の人生を見回してみて、「どう考えてみても今の自分には、ちょっとそう簡単に楽な幸せそうな生活は無理そうだな・・・」と思われる場合には、いろいろな書物に当たったり、あるいは日頃からいつも楽しそうに仕事や生活している人に直接聞いてみて、そして物質的な問題はともかくとしても、少なくとも精神的に何とか手っ取り早く楽しく幸福に生きられるような考え方や生き方があるなら、それを知って、実践しながら毎日を生きてゆけばよいということです(ただし誰かのマインドコントロールを受けるような事態にはならないように、何らかの安全策は講じた方がよいですが・・・)。
二つめは、これはあまり言われないのですが、たとえ自分の仕事や生活ではあまり興味を引かない面白くないことが多かったとしても、自分の気持ちの持ち方として、「常に何でも興味を持って楽しんでやる」、それから、「どんなことも大変に難しく考えないで、できるだけ簡単にシンプルに考えて行動する」ということを心掛けることです。
つまり仕事にせよ、生活にせよ、人間の人生はその人の考え方一つで決まってゆくようなところもあるので、現実の状況がすぐに改善したり、変更したりできない場合には、とりあえず日頃の自分の心の持ち方から変えるようにして、どんなことでも興味をもって楽しんでやる、それから、できるだけ大変に難しく考えずにシンプルに簡単に考えて行動するように心掛けるようにしてゆくことが大切であるということです。
Cecye(セスィエ)
2012年11月30日 9:06 PM, 結婚、家庭