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平和が長く続いていたにも関わらず、突然、多くの人々にとって、全く予期せぬ戦争が起こる原因と、その対策について Part 2

2、世の中には、平和で得する人々と、戦争で得する人々の二種類の人々がいるので、戦争で得するような巨大な金融や資源や軍需産業に関連した人々の動向には、民主主義国の市民としては、それなりの注意と対策が重要になる

 第二には、これは少しややこしい話になるのですが、世の中には平和で得する人々と、戦争で得する人々というか、戦争がないと生きてゆけないというか、戦争があると莫大な儲けがあるような戦争で生計を立てている人々の二種類の人間がいるので、残念ながら、そうした戦争で得する人々というのは、長く平和が続くような時代には、多くの人々が全く気付かないような手段で「どこかで戦争を起こせないか」、「どこかで国同士の緊張状態ができないか」などというように、いろいろな画策事をしていたりすることがあるものなのです。

 それゆえ世界の歴史では、どの国も、それほど熱烈に戦争を望んでいたわけでもなかったにも関わらず、気がついてみると、後から考えてみると、ほんの些細な、どうでもいいような原因でもって、たくさんの国々が引くに引けないような状況に陥って、大戦争をしなくてはならなくなったようなケースが何度もあったのですが、こうした事態を防ぐには、残念ながら次のような二つの方法しかありません。

 まず第一には、これは単純な政治原理になるのですが、基本的に、ある程度、物質的に満たされた状態の多くの人々は、戦争を嫌い、平和を望む傾向が強いのですが、その反対に、そうした世の中の状況であっても、非常に強い権力を持っていたり、あるいは、金融や資源や軍需産業のような、特殊な権益を握っている一群の人々の中には、時々、少々、無理をしてでも戦争を起こして、権力の強化を図ったり、あるいは、金融や資源や軍需産業上の利益を増やそうとする人々が出てくることがある、ということを、多くの人々が、よく理解しておき、あらかじめ、そうした一部の権力者や財界人のような人物が、裏で糸を引いて、国同士の関係を悪い方向に誘導したり、大した理由もないのに、物質的に窮乏した状況を作り出したり、あるいは、ちょっとした大事件をねつ造したりしていないか、ということには、十分に注意しておくことが、とても大切である、ということです。

 第二には、これは、とても単純な原理になるのですが、そうした、場合によっては、裏で糸を引いて、経済的窮乏や戦争状態を、意図的に作り出すかもしれない、というか、現実に、そうした能力を持っている人々を、あまり社会の裏に引きこもらせておかずに、できれば、政治家の一員に引き込んでしまい、そう簡単には、多くの人々の意見や要望を完全に無視したことなんて、なかなか、できないような、その国の責任ある地位や役職についてもらうようにする、とか、常に、その人の日頃の考えや行動が、ある程度、誰でも分かるような立場につけておくような政治的な工夫が、とても大切になります。

 こうした政治的な工夫をすることによって、そうした権力者や財界人であっても、単に自分の私利私欲だけに流されずに、常に多くの人々の意見や要望に沿った権力の行使や、経済力のあり方を考えるようになったり、また、実際に、多くの人々から喜ばれたり、認められたりするような経験を積み重ねることによって、いつの間にか、独りよがりになりがちな自分達のあり方が是正されて、多くの人々の苦しみや悲しみを、自分の苦しみや悲しみとし、また、多くの人々の満足や喜びを、自分の満足や喜びのように感じられるような、そうした彼らの高い地位や権力にふさわしい、立派な社会的役割を、しっかり果たしてゆけるようになるのではないか、と思われるのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2012年9月23日 9:03 PM, 政治 / 軍事



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