第二には、これは、ちょっとあまり聞かない方法になるのですが、自分なりに準備するか、あるいは親に頼むなりして、そうした本をちょっとでも目を通した後には、自分にちょっとしたご褒美をあげる、つまり、ちょっとしたお菓子が食べれるとか、何か楽しいゲームができるというような決まりにして、自分の潜在意識の中に「本を読むといいことがある」、とか、「本を読むと楽しいことがある」などというように「本=おいしい」、とか、「本=楽しい」みたいな刷り込みをしてゆくと、それまで学校生活において知らぬ間に刷り込まれていた「文字や文章=面倒くさい、うざい、大嫌い、見たくもない、早く逃げ出したい」みたいな感覚が抜けて、かなり自分自身の文字や文章に対する感覚が変わってくるのではないかということなのです。
このように、これは短期的にはその人のテストの点数や成績のアップにはあまり貢献しないことであるのですが、もし学校で自分としては知らぬ間に、いつの間にか「本嫌い」、「文章嫌い」みたいな先入観を持たされてきている場合には、自分自身の長期的な成功や幸福のために一種の防衛策として、そうした形で「本を読むことは、とても楽しい!」、とか、「本は、とても簡単!」みたいな感覚をしっかり持てるようにしてゆくことが大切なのではないかと私は考えています。
※できれば親としては、自分の子供が本を読むことに慣れるように小さい頃から紙芝居や絵本などをたくさん読み聞かせてあげるような毎日の習慣を持つと、子供の知性や好奇心を高めるにはとても効果があります。
ただ、これも義務みたいに感じてやるととても疲れるので、勉強ではなく、親子共に一緒に楽しんで時間を過ごすというような感覚で、気長に高い学習効果なんてあまり期待せずに続けていると、その後、本が非常に大好きな子供に育ったり、学校での学習面において、ものすごく高い理解力や記憶力が得られるようなのでとても良いようです。
ちなみに普通の家庭では、本屋で買って、たくさん本をそろえるなんてとても無理でしょうから、図書館で子供の喜びそうな紙芝居や絵本などをたくさん借りてきて、毎日2〜3冊から5〜6冊ぐらいずつ、20〜30分時間をとって親子で遊ぶように読み聞かせしてあげていれば、それで十分なのではないでしょうか(大切なのは本を通して、親子で一緒に楽しむことですから)。
Cecye(セスィエ)