Light Symbol

真理は、ただ一つとは限らない Part 2

2、「ただ一つの真理の下にすべてを統一する」というような概念は、高度に進んだ宇宙文明では、無益な紛争や衝突を引き起こす直接の原因になりやすいので、結構、敬遠されていることが多い

 第二には、これは一昔前の地球、つまり今から数十年くらい前の地球では、まだ世界中、どこもかしこも自分の国や民族の主義主張であるとか、自分の宗教や思想の主義主張をお互いにかなり強引に言い張っては、あちこちで大勢の人々を巻き込んだ武力紛争や衝突ばかり繰り返したりしていたので、その頃の時代には、多分、ほとんど受け入れられないような考え方だったのではないかと私は思うのですが、たとえ、どんなに自分が素晴らしいと信じる「真理」(もしくは「正義」)のようなものがあったとしても、そうした「真理」の下にすべてを完全に一つに統一するというような考え方を持っていると、結局、どんな人でも、そうした真理と異なる主義主張を持っているような人々と真っ正面から対立し、対決しなくてはならないような立場に追い込まれることになってゆくことが非常に多いので、実は、高度に進んだ宇宙文明のようなところでは、原則、そうした「唯一の真理の下にすべてを完全に統一する」というような考え方というのは、たいてい、まだ精神的に未熟な野蛮人の危険思想か、もしくは、かなり極端な過激思想として非常に忌み嫌われるような扱いになっていることが非常に多かったということなのです。

 それでは、そうした高度に進んだ宇宙文明のようなところでは、そうした「真理」に関して、一体どのような考え方を持っているのかというと、簡単に要約すると、大体、以下のような二つの内容になります。

 まず第一には、これは現在の地球でも、だんだん主流の価値観になってゆきつつあるような考え方になるのですが、まずは何はともかく、大勢の人々や生命達が仲良く共存してゆくために、「絶対に、これだけはお互いにやってもらっては困る」というような共通の制限事項や禁止事項のようなもの(現在の地球で言うと、核兵器の不拡散やCO2の削減のようなこと)を明確にして、そうした共通の制限事項や禁止事項に関しては、お互いに相手が誰であっても、かなり強硬な態度でそうした共通の決まりや約束の遵守を求めるが、それ以外のことについては、お互いに相手に対して、即座に全面的な改善や改革を迫るというようなことはなるべく避けて、たいてい数年、数十年、場合によっては、数百年、数千年というような非常に長い時間をかけた末永い地道な人間や生命同士の交流などを通して、できるだけ、ゆっくりと自然な形で、お互いの文化の自然な融和を図るというような手段がとられることが非常に多いということです。

 第二には、これは霊界だけでなく、もうしばらくするとアセンション後の地球でも、しょっちゅう巻き起こるようになるはずの出来事であるのですが、実は、あまり真理、真理と自分の信じる価値観ばかり、他の人に無理やり強要するような生活を送っていると、そうした人間というのは、その強力な信念の力によって、その人の周りに非常に強力なその人独自の想念の世界を形作るようになり、やがて、それがある程度、強くなった段階で、多くの人々の目から完全に見えなくなって、どこかに消えてしまう(つまり、その人の強い信念の力で、どこか別の並行世界に移動してしまうということ)というような、一種の神隠しのような出来事が起こるようになることが非常に多いということなのです。

 それゆえ、そうした高度に進んだ宇宙文明においては、たいてい地球で言うような義務教育の段階で、「多くの人々を害したり、自分を不幸にするような独りよがりの強い信念を持つことは大変危険である」ということを結構、厳しく戒められることになっているので、その結果、彼らは、どんなに素晴らしい真理と思えるような内容であったとしても、あまり強引に「これが絶対の真理である」とか、「この真理の下にすべてを完全に統一するべきだ」などというような意見を持つことは、まずは滅多にないということなのです。

 このように高度に進んだ宇宙文明においては、「ただ一つだけの真理がある」とか、「ただ一つの真理の下にすべてを統一すべきだ」というような真理の立場というのは、実際には、あまり取られないことの方が遥かに多いということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2010年10月25日 9:38 PM, 人生観、世界観 / 宇宙文明、古代文明 / 政治 / 知恵、正しさ



«

»

おすすめ記事

過去の記事