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現代の民主主義の問題点と、その解決策について Part 24

 少しお休みになりましたが、続きの文章を載せてゆきたいと思います(下書きを書いていたら、また少し長くなってしまいました)。

 

 五つめは、これも非常に難しい問題を含んだ内容になっているのですが、たいてい選挙の際には、多くの人々は、自分の信条や考えや、政治的な主張になるべく近い、要するに自分が最も共感するような意見の候補者や政党を選んで、投票することが多いのではないか、と思われます。

 ところが、みなさんの経験からもある程度よくわかるように、そのような形で、自分自身が最も共感するような主張の政治家の候補者や政党に投票して、そうした候補者が政治家になったり、そうした政党が大きな政治的な力を持つようになったとしても、その後、なぜか自分が思い描いていたような理想の政治状況には、なかなかならなかったり、また、もしなったとしても、元々自分が思い描いていたような社会の状況にはならずに、かえって以前よりも、あまり良くない社会の状況になってしまうことも時折あるようなのです。

 そこで、ここでは、そうした政治と社会の問題について、幾つかの観点から考えてみたいと思います。

 

1、宗教的な理想をそのまま政治の世界持ち込もうとしても、なかなか、うまくいかないことが多い

 まず、わりと有名な例としては、歴史の本を読むと、少し前の時代までは、非常に宗教熱心な王が、そうした宗教の信仰になるべく忠実な政治を実現しようとして、お酒や娯楽を禁止したり、非常に厳しい思想統制や社会弾圧をしたり、また時には、国外に戦争を仕掛けたりしたことがあったことが書かれていることがあります。

 たいてい、そうした政治では、王が非常に信仰熱心であったために、「宗教の教義になるべく忠実な政治を実現すれば、絶対にまるで天国のような素晴らしい社会になるはずだ」というような非常に強い信念に基づいて、そうした政治の刷新や社会改革や戦争のようなものを行おうとしたことが多かったのではないか、と思われます。

 ところが、たいてい歴史の本を読むと、そうした政治の刷新や社会改革や戦争のようなものは、そうした王の信じる信念とはかなり違った形で、多くの人々が大変困難な生活を強いられるようになった結果、多くの人々の強い不満から、その後、そうした王が亡くなったり、権力を失ったりすると、途端に「すべて元に戻せ」とばかりに、それ以前の政治や社会の状態になるべく近いように、かなり世俗的な反改革的な政治が行われて、再び、そこまで宗教的ではない政治や社会のあり方に戻してゆかれることが多かったようなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年8月2日 9:03 PM, イスラム教 / おすすめ記事 / キリスト教 / 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 軍事



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