現代の中国の人々は、「自分達の国は、かつて欧米の国々や日本に侵略されて、とても大変な被害を受けたから、こうして軍事強国になれたことは、とても良いことだ」などと感じていることも多いとは思うのですが、しかし、よく調べてみると、それは今から約百年前に、当時の欧米や清国やロシアなどの軍事的な脅威から、なんとか独立を保とうとして、軍国主義化していった、昔の大日本帝国の軍事的な立場とあまり変わらないようなところもあるわけです。
そうすると現在の中国は、そうした歴史的な教訓から何を学ぶべきなのか、というと、現在の中国は、欧米や日本やアジアの国々からの経済的な支援を受けて、経済的に成長して、非常に豊かな国になりつつあるのですが、しかし、だからと言って、資本主義と対抗する共産主義思想の立場や、昔からの中国の軍事的な立場に則って、あまりにも強大な軍事強国を目指そうとしすぎると、かえって欧米の国々との対立が深まって、大きな経済混乱に陥ったり、さらに場合によっては、現在の中国の人々も世界の人々も、全く意図してもいないような大戦争に巻き込まれる可能性もありうるので、非常に注意が必要なのではないか、ということなのです。
それゆえ現在の中国の理想的なあり方としては、経済的、文化的な発展や繁栄は大いによしとするが、過度の軍事的な拡大は、周りの国々との摩擦や対立を深めて、逆に大きな国家の衰退を招く可能性もあるので、多少慎むようにすると共に、海外の国々とあまりにも対立的な関係にならないように、昔の中国の言葉で言うと、多少、「謙譲の美徳」の気持ちで外交や軍の運営を進めてゆくことが、より長期的な中国や、中国と関係する国々の利益や幸福や繁栄につながってゆくのではないか、というように私は考えております。
続く・・・
Cecye(セスィエ)
2025年5月21日 9:05 PM, 予知、予言、未来予測 / 政治 / 歴史 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済 / 軍事