それで実際の貿易は、もっと複雑な難しい手続きがあるものなのですが、先ほどから述べているようなアメリカドルと、それぞれの国の通貨の交換の際には、普通のビジネスと一緒で、それぞれの通貨の需要と供給のバランスに基づいて、例えば、ある国の通貨はあまり欲しがられていないけれども、アメリカドルはどうしても欲しいというような状況では、相対的にある国の通貨の価格は安くなって、アメリカドルの価格が高くなっていったり、また逆にアメリカドルと比べて、ある国の通貨の方が断然需要があるような状況では、相対的にそのある国の通貨の価格は高くなって、アメリカドルの価格が安くなる、などというようなアメリカドルと、それぞれの国の通貨の間の相対的な交換レートの変化が起き続けてゆくようなところがあるわけです。
そうすると、ここでは、いったい何が言いたいのか、というと、要するに現在の世界のような自由貿易の体制の中では、自由貿易ができるからといって、実際には、何でも好きな商品やサービスを、好きなだけ売り買いできるのではなく、相手の国や企業や個人が喜んでOKしてくれる通貨の支払いがどうしても必要で、現在の世界では、それが国際基軸通貨とも言われる「アメリカドル」になっているということです。
また、そうした国際的な自由貿易に参加するためには、そうした貿易で決済するためのアメリカドルなどの通貨を、何らかの商品やサービスを売ることによって、十分に手に入れ続けていなくてはならないようなところがあるということなのです。
続く・・・
Cecye(セスィエ)
2025年4月18日 9:03 PM, 政治 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済