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国会(立法府)の議員への政治的な評価と、行政府の首相や大臣などへの政治的な評価の違いについて Part 15

 前回の文章にかなり捕捉的な文章を付け足しました。

 

※政党や政治家に対する会計監査の仕組みの導入について

 それゆえ私は、どちらかと言えば、政治献金や、政治資金パーティー自体を悪いものとして捉えるのではなく、政党や政治家(政治家の資金管理団体など)が、大多数の普通の国民が十分納得できるような形で、外部で普通の個人や企業とほぼ同じようなレベルの会計監査を受けるような仕組みにした方がよいのではないか、というように考えております。

 おそらく、そうした政治の仕組みにしても、行政と司法が完全に癒着しているような政治状況の場合には、あまりうまく機能しないと思われるのですが、現在の日本では、行政と司法などの権力分立は、わりとしっかり機能しているようなので、そうした仕組みにしておいた方が、多くの人々がきっちりと納得しやすい政治状況になるのではないか、と思われます。

 それというのは、そもそも今回の自民党の裏金騒動は、「常に普通の国民や企業は、こんなにきっちりとお金の監査や税金の申告をしているのに(結構面倒臭いこともあれば、かなり厳しいペナルティーがあることもあるので・・・)、国民の上に立つ政治家が、数百万円、数千万円単位で、きっちりしたお金の管理や申告をしていないとは、いったい何事なのか!」というような話が発端になっているからです。

 そうすると政党や政治家の政治活動において、政治献金や政治資金パーティーのような形で、政治活動に必要な政治資金を集めること自体はよしとするにしても、要するに政党や政治家であっても、普通の国民や企業とほぼ同じようなレベルの会計監査や税務上の申告をきっちり行わなくてはならないような政治的な仕組みにしてしまえば、今後はそうした仕組みがきっちり機能している限り、今回のような裏金騒動は、いっさい起きなくなるのではないか、ということなのです。

 つまり現在の世間の論調のように、「現在以上に自民党に政治献金や、政治資金パーティーによる政治資金が入らないように厳しく規制を設ければよい」というような方向性で政治改革を行なっても、先ほどから何度も述べているように野党の政党や政治家はともかくとして、与党の政党や政治家は、それだけではお金が十分に回らなくなるようなので、結局、いくら政治改革しようが、政権交代しようが、しばらく経つと、現在とほぼ同じような政治とカネの問題が再び巻き起こるようになることが予想されるので、そうした点には、かなり注意が必要なのではないか、ということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2024年9月20日 9:03 PM, おすすめ記事 / 予知、予言、未来予測 / 人生観、世界観 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済



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