Light Symbol

国会(立法府)の議員への政治的な評価と、行政府の首相や大臣などへの政治的な評価の違いについて Part 9

 それでは、国民の利益としては、いったいどのように考えてゆけばよいのか、というと、はっきり言って、次の選挙のことが心配で、しょっちゅう地元に戻っていて、ろくに国政の仕事をやってくれなかったり、すぐにヘマをしたり、大きな失敗を次々とやらかしてしまうような、あまりできない政治家が、国の行政の非常に重要な管理職な立場にたくさん居座っているような政治の世界の状況よりも、たとえ、それぞれの議員に数千万円の政治資金が使われていたとしても、次の選挙のことはそれほど心配せずに、数百億円、数兆円の規模のお金を、まるで当たり前のように動かしている国の行政の非常に重要な管理職の仕事に日夜、熱心にきっちりと取り組んでいるような政治家が、たくさんいるような政治の世界の状況の方が、国民の立場としては、ずっと遥かに利益が大きいのではないか、というように思われます。

※昨年の日本の国家財政は、約112兆円の規模になっています。

 また国会議員の仕事もそうですが、様々な省庁の行政の大臣や長官や政務官などのような仕事についても、世間の普通の仕事と同じように、はっきり言ってしまうと、単に他人事として見聞きしているだけで、うまくできるようなものではなくて、様々な細かな知識や技能をしっかり身につけていったり、また簡単なことから実際に様々な経験を積んで、少しずつ実績を上げていったり、さらには、「いったいどのようにすれば、国民の不利益を減らして、国民の利益をもっと増すことができるか」というような、より具体的な政治の方向性やノウハウをしっかり学んだり、考えたり、議論したり、試行錯誤したりしながら、きっちりと身につけてゆかなければ、大勢の専門的なプロフェッショナルの官僚の人々の上に立って、優れた管理職の仕事をこなしてゆくのは、なかなか難しいのではないか、と思われます。

※様々な省庁の行政府の大臣や長官などの判断や行動の良し悪しによって、多くの国民の(場合によっては、海外の人々も含めて)の健康や生命や財産に大きな影響が出るわけなのですが、単純に国民の損得の面から見ても、国家財政において、数億円、数十億円、数百億円という規模で、国民が損したり、得したりするような状況になることも、十分にあり得るわけです。また特に経済運営で大きな失敗をすると、国家規模で大変な経済状況になることもありうるので、そうした政府の非常に重要な管理職の立場に就く人を、あまりにも安くこき使おうとするような社会の風潮は、長い目で見ると、かなり危険なのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2024年8月28日 9:03 PM, 成功論、繁栄論 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済



«

»

おすすめ記事

過去の記事