4、思念的な存在達に対する霊的な対処法について
四つめは、今度は、もっと霊的、瞑想的な観点から、そうした思念的な存在達への対処法について、幾つかの観点から述べてみたいと思います。
①たとえ、どのような霊的な直感を得たとしても、他の人々の意見や、実際の事実は、ある程度、しっかり尊重する態度はとても大切である
まず一つめは、これは前にも述べましたが、特に霊的なことに関しては、「パッと感じた」、「こんなインスピレーションが来た」、「◯◯の霊が来て、こう言っているようだ」などというように、それぞれの人が、パッと直感的に感じたことを、そのまま表現してゆくことが多い世界になるのですが、とかく霊的なことで、おかしくなりがちな人というのは、そうした霊的なことを「神様の意志」とか、「絶対にこうだ」などというような感じで、何でもすべて絶対に正しいことのように考えてしまうことが多いようなのです。
これは霊的なことではなく、それぞれの人の感性を重視する芸術的な表現の世界の内容として捉え直してみると、非常にわかりやすいと思うのですが、例えば、大勢の人々に「愛」という一つのテーマを与えて、それぞれ自分が感じることを表現してもらったとしても、一つにまとまることなんて、めったになくて、同じ「愛」と言っても、ある人は、恋人や家族の絵を描く人もいれば、別のある人は、神仏や人類愛のイメージの絵を描くかと思えば、さらに別のある人は、水や食べ物の絵を描くこともあるなどというように、はっきり言って、同じ「愛」のイメージであっても十人十色で、百人いれば、百人とも、みんな違うイメージの絵を描いてしまうことが多いのではないか、ということなのです。
そうすると、いったい、どのようなことが大事になるのか、というと、霊的な直感といっても、現在の私達の社会では、どちらかというと、感性的な直感の表現にかなり近いところがあるので、たとえ自分としては、絶対に正しいものとして感じられたとしても、だからと言って、他の人の霊的な直感や意見をすべて否定するような態度は、なるべく避けなくてはならないということと、それから、そうした霊的な直感は、霊的な直感として、ある程度しっかり尊重してもよいけれども、この物質世界の実際の現実や事実に関しても、同じようにある程度、きっちりと尊重して、よくよくしっかり確認するようにして、あまりにも極端な霊主義のような言動は、なるべく控えるようにした方が賢明なのではないか、ということです。
Cecye(セスィエ)
2020年9月5日 9:03 PM, おすすめ記事 / スピリチュアリズム、霊界 / 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 現在のアセンションの状況 / 瞑想 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 芸術、美