そうすると、こうした生き物というのは、いったいどのような形で生命を営んでいるのかというと、これは少しややこしい概念になるのですが、大まかに言うと次のような二つのことが言えます。
一つめは、例えば、人間の肉体が、かなり複雑な非常にたくさんの細胞や器官から成り立っているのとほぼ同じように、同じ生き物であっても、大きな生物集団として生命活動を営んでいる場合には、そうしたたくさんの生き物達の間で「この個体はこういう役割、この個体は別のこういう役割」などというようにそうした生物集団の中で、それぞれ違った役割を担うようになる傾向があるということです。
二つめは、これは少し不思議な生命に関する考え方になるのですが、実は生命の本質には、これはこの宇宙の創造主の価値観がかなり強く反映されているとしか全く言いようがないのですが、あまりにも同じようなものがたくさん増えてくると、それぞれの個体ごとに何らかの少しでも違った個性というものを形作ろうとするような性質があるということです。
例えば、一見、犬や猫は、みんな同じように見えるけれども、よく調べてみると一匹一匹の体の形や模様は、みんな異なっているとか、一見、ほぼ同じように見える猿やチンパンジーのような生き物であっても、よく調べてみると一匹一匹の性格や群れの中での立場は、みんな異なっているとか、さらには一見、すべて全く同じように見える雪の塊であっても、顕微鏡で見ると、なぜかみんな違った形やサイズの結晶になっているなどというようなことにも、はっきり表れているように、この宇宙における生命や物質のあり方というのは、これが自然界の中では、最も機能的で美しく調和した形で幸せに生きてゆけるというような生命や物質のあり方に関しては、かなり標準的な形で、パッとたくさん創られたというか、たくさん存在しているようなところがあるのですが、ところが、それぞれの生命や物質をよく見てみると、細かな色や模様や形や性質のようなものにかなり大きな違いがあることが、結構あちこちで見られるようなところがあるのです。
このように、この宇宙では、一見同じような種類の生き物や物質があったとしても、様々な理由で、それぞれの生き物や物質の色や模様や形状や性質は、いろいろな面で非常に個性的に異なってゆくようなところがあったのです。
Cecye(セスィエ)
2016年1月30日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 自然、生命