それから四つめは、これは少し変わった話になるのですが、自然界では人間が考えるような物理的な栄養源とは全く違った、言ってみれば、ある種の精神エネルギーのようなものが、たくさんの生き物達や存在達の間でお互いに循環し合っているようなところがあります。
それは、いったいどのようなものなのかというと、これは現在の科学では、まだあまりうまく説明できないような話になるのですが、例えば、自然の野に咲く花々は、なぜあのように美しいのかとか、あるいは自然の生き物達は、機能的にはそれほど必要性はないはずなのに、なぜあのように美しい色や模様のついたきれいな姿形をしているのかということを考えてみるとよくわかると思うのですが、実は、自然界では物理的な栄養源の他に、たとえそれぞれの生き物によって見え方や聞こえ方などの感覚に多少違いがあったとしても、「わあ、とてもきれいだなあ!」とか、「面白い音だなあ!」とか、「不思議な動きだな!」とか、「とてもいい匂いだ!」とか、「なんておいしいんだろう!」とか、「ものすごくいい気持ちだ!」とか、「わあ、これって楽しい!」とか、「こんなすごいことができた!」とか、「わあ、一緒に歌ったり、鳴いたりすると楽しいなあ!」とか、「ああ、そうだったのか!」などというような意識の働き、つまり、もっと大まかにまとめて説明すると、それぞれの生き物が非常に驚いたり、何か新しいことを発見したり、楽しんだり喜んだり、新しいことができるようになって何らかの進歩や達成感を感じたり、他の生き物たちとの共感や連帯感を感じたり、宇宙そのものや創造主や神仏との一体感を感じたりする際に、ある種の精神エネルギーのようなものを得ているようなところがあるのです。
つまり、もっと身近なわかりやすい話にすると、例えば、誰かが一人でしょんぼりしている人を笑わせたり、励ましたり、勇気づけたりすると、この世的には別に栄養が増えたわけでもないのに急に元気になって、アクティブな感じに変わってくることがあるとか、あるいは、ほぼ同じような動物や植物であるにも関わらず、なぜか人間が一生懸命、愛情深く世話して育てていると、通常では全く考えられないくらい大きく豊かに成長することがあるとか、さらには、別にこの世的には何の変化もないはずなのにテレビや映画を観たり、本や雑誌を読んだり、音楽を聴いたり、ネットを見たり、誰かと話したり、ペットと一緒に過ごしたりしていると、いつの間にか心のもやもやが晴れて、すっきりとして元気になってきたり、明るいポジティブな気持ちになってくることがあるということなのですが、要はこうした形で人間にしても、また様々な動植物にしても、それぞれの人間や生き物として様々な発見や感動、あるいは成長や一体感を感じている時には、物質的なエネルギーとは異なる、ある種の非常にポジティブな精神エネルギーのようなものを得ているようなところがあるのです。
Cecye(セスィエ)
2015年11月24日 9:05 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 自然、生命