④個人としての楽しみや幸福と、職業上の倫理や注意点ややりがいとのバランス関係について
四つめは、そうすると多くの人々が職業に就く際には、いったい、どのように考えてゆけばよいのか、というと、大まかに言うと、次のような三つのことが言えます。
一つめは、これは単純な話になるのですが、どのような学業や仕事や生活であっても、よほどその人の性格や能力に合わないか、社会的な倫理や道徳に反するような仕事でもない限りは、それぞれの人が、できるだけ、その時々の学業や仕事や生活を楽しむような心構えで生きてゆくようにすれば、わりと単純に毎日毎日の学業や仕事や生活を、楽しく幸せにしてゆけるのではないか、ということです。
二つめは、ただし普通、どんな仕事であっても、「ちょっと、これだけは神経を使わないといけないんだよね」とか、「これだけは、ちょっと重かったり、臭かったり、気持ち悪かったりして、大変なんだよね」とか、「この仕事は長時間かかるんで、どうしても疲れるんだよね」というようなことがあると思われるのですが、そうした仕事の少し大変な面や、かなり慎重に注意しなくてはならない面と、それを乗り越えるやりがいや達成感の面と、それから、そうした仕事全体の楽しさや悦びの面をうまく全体として帳尻を合わせて、できるだけ、よりやりがいがあり、また、より楽しさや幸福感が感じられるような自分なりの仕事のスタイルを身につけてゆく必要があるということです。
Cecye(セスィエ)