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霊的に見た日本の神道について Part 8

6、神道の教えについて

 次には、神道の教えについて、考えてみたいと思うのですが、これに関しては、大きく三つのことが言えます。

 

①明治時代、神仏分離の影響で、神道から大事な心の教えが、大部分抜け落ちてしまった

 まず第一には、これは、現在でも多くの人々に言われていることなのですが、とにもかくにも現在残っている神道は、明治時代の「神仏分離」の影響で、いくら神道が、歴史的に仏教や儒教から非常に大きな影響を受けてきたにしても、一応それなりにあった神道の人間的な教えの部分が大部分なくなってしまい、それに代わって、国家が義務教育で教えるところの、当時の天皇を中心とする国家教、というか、道徳教に置き換えられてしまったために、はっきり言うと、宗教としての中身がほぼ空っぽになってしまったところにかなり問題があったのではないか、ということなのです。

 もちろん、明治時代は、日本の歴史上、大変な内憂外患の状況であったので、当時の政府としては、何とか早急に一つに国をまとめ上げたかった、というような事情は確かに分からないでもないのですが、それにしても、ちょっと急いだ荒削りの国家教になってしまったために、明治大正の頃までは、まだ良かったのかもしれないのですが、結局、昭和の頃になると、いろいろな意味で、そうした国家教はほころび始めてゆき、国家的な大破局、大荒廃の結末になってしまったので、非常に問題が多かったのではないか、と思われます。

 さて、それはともかくとして、スピリチュアルな観点としては、これは明治以前の時代もほぼ同じであったと思われるのですが、この宇宙の創造主、並びに日本神道で言われるところの「天照大神」の霊的な立場からは、最低限、この程度の宗教的な教えは、神道に残しておいてほしかった、というものについて、ここでは手短かに述べてみたいと思います。

 

1、目に見えない神仏への信仰や感謝を忘れずに、日々、清く明るく正しく生きてゆきなさい。

2、万象万物への愛と慈悲の心を旨に、日々、他の人々や生き物達のために、朗らかに優しく過ごしてゆきなさい。

3、日々、高い理想と志を持って、努力勤勉に励み、昨日よりも今日、今日よりも明日と、より良い国や社会にできるよう努力してゆきなさい。

4、よく学び、よく知識や技能を身につけ、よく他の人々の声に耳を傾けて、奢らずに謙虚に道を究めてゆきなさい。

5、神仏の恩、祖先の恩、他の人々の恩はしっかり忘れずに、感謝報恩の道を歩んでゆきなさい。

6、毎日、できるだけ明るく朗らかに、健やかに楽しく過ごしてゆきなさい。

7、夫婦の和、家族の和、集団の和、民族の和、万国世界の和を大切に、できるだけ皆協調して、仲睦まじく過ごしてゆきなさい。

8、世に新たな繁栄の芽をもたらす新たな発明、発見、その普及によく勤めなさい。

9、森羅万象の中にある叡智、自然を尊ぶ心、神仏の知恵を学ぶ心を忘れずに、よくお互いに切磋琢磨して、より良い真理の道を歩んでゆきなさい。

10、愛国愛和、愛地球、愛宇宙を旨に、共に同じ神仏より分かれし光の子として、命ある限り、尊き理想を旨に、正しい神仏の道を歩んでゆきなさい。

 

 大まかに言うと、だいたい、こんな感じになるのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2013年10月17日 9:03 PM, 宗教、道徳 / 歴史 / 神道



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