さて、ここから人間の心のあり方について、考えてゆきたいと思うのですが、ここでは、大まかに三つのアプローチを考えてみたいと思います。
①時折、静かに瞑想する時間を持って、自らの心を鎮めて、ゆったりとリラックスした、穏やかな優しい心の状態を取り戻す必要がある
まず第一には、これは宗教やヨガなどの瞑想によって、ある程度、客観的に自分の心の動きを見つめたことのある人なら、すぐ分かるかもしれないのですが、まずは何よりも大切なことは、時折、自分の心を静かに鎮めてみて、「ああ、こうしなきゃいけない」とか、「これもあれも急いでしなくてはいけない」とか、「よく分からないけど、とにかく怒られないように、しっかりやらなきゃ・・・」などというように、言ってみれば、「こうなった場合には、ほぼ反射的に、こう思ってしまう」とか、「ああいう人が来た時には、すぐに何も考えずに、ああしてしまいたくなる」というように、何に対しても、あまり考えずに、ほぼ反射的に何らかのことを思ったり、言ったり、行ったりしたくなるような心の動きを、ある程度鎮めて、もう少し冷静で穏やかな、ゆったりした心のあり方を取り戻す必要があるということです。
要するに、ともすれば、常に忙しさや慌ただしさの中に埋没してゆきがちな毎日の生活の中で、ほんのひと時でもよいから、深呼吸をしたり、祈りや瞑想の時間を持つことによって、そうした荒々しい心の波立ちを押さえて、もう少しゆったりとリラックスした、冷静で穏やかな心のあり方を取り戻す必要があるのではないか、ということです。
Cecye(セスィエ)