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知恵の基礎は、自分が、すでに知っていることと、まだ、よく知らないこととの違いをある程度、客観的に理解できるようになることから始まる Part 3

③現在の時点では、自分としては全然、未知の専門分野があったとしても、もし興味があるなら、少しずつでも勉強や経験のための時間をさいてゆくなら、どんな人であっても未来のある時点では、気がつくと、その分野では、そこそこ玄人(くろうと)肌の専門知識や技術の持ち主になっている可能性もある

 第三には、これは、少し違った観点からの話になるのですが、その人にとって、今現在、ある程度の自信をもって、見ることができるような学問や仕事上の分野というのは、単純至極に、それまでのその人の人生において、たくさんの時間をさいて、いろいろなことを学んだり、実際にいろいろな体験したことのある分野であるということが言えるのですが、それゆえ、もし今現在、自分としては多少、興味はあるけれども、まだ、ほとんどよく分からないし、全然、自信もないというような分野に関して、自分として、もう少し何らかの知識や体験を得て、自信をつけてみたいと思うのであれば、そのためには、とにかく、ほんの少しずつでもいいから自分が知ってみたい、あるいは、やってみたいと思ったことは、何らかの機会に本やネットの情報を見つけて、調べてみるとか、あるいは、実際にどこかに行って、学んでみるとか、何らかの体験を積んでみたらよいのではないか、ということです。

 つまり、よく考えてみれば、今現在、自分がある程度の自信をもって、見ることができるような学問や仕事上(個人的な趣味も?)の分野というのは、若い頃から、いろいろ苦労しながら、たくさん勉強したり、たくさん経験を積んできた分野に過ぎないということなので、それならば、もし今現在、自分が、何らかの興味のある分野があった場合には、そうした新しい分野について、ほんの少しでもいいから、本やネットや何らかのスクールなどで、少しでも勉強し直してみるとか、実際に体験してみることを積み重ねてゆけばよいのではないか、ということなのです。

 その結果、もし実際にやってみて、自分が、その分野のことをものすごく気に入って、さらに続けていった場合には、おそらく、ある程度、時間が経った未来の段階では、その道では、そこそこ知識や経験のある玄人肌の人間になっている可能性もあるということなのです。

 このように多くの人々は、なぜか自分が知っていることと知らないことの違いが、あまりよく認識できていないようなところがあるように見受けられるのですが、要は、「自分は、何を知っていて、何を知らないのか」、それから「他の人は、何を知っていて、何を知らないのか」ということの違いというものをよく認識して、そこから自分は、何を知り、何を出来るようにしてゆけばよいのか、ということを考えてゆけるようになることが、最初の知恵の出発点になるのではないか、ということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2012年9月28日 9:07 PM, 知恵、正しさ



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