今回も、教育についての話になります。
現在までの日本では、こと学校行政に関する限り、一応、表面的な形ばかりの変更は行うが、絶対に利用者(子供や親)中心の学校運営は、根っから、全く、やる気のないような、まるで独裁国家か、一昔前の専制(王制や貴族制)国家のような教育行政になっている
私の知る限り、現代の日本というのは、もう数十年前も前から、ずっと、「何だかよく分からないが、いつまで経っても、政治の世界は、非常にごちゃごちゃしている」、とか、「いろいろ改革、改革と言っても、結局、全然、変わらない」、とか、「何か新しいことを始める人が出てきても、結局、しばらく経つと、行き詰まって、元のごちゃごちゃ状態に戻ってしまう」、というような経緯を、何度も何度も繰り返してきたわけなのですが、私が考えるには、多分、こうした政治の混乱のそもそもの元凶は、元をたどると、多くの人々の子供の頃の学校時代における、しつけと刷り込みにあったのではないか、ということなのです。
理由は、大きく四つあります。
1、「とにかく教師の言われた通りにしなくてはいけない」、「絶対に、教師もクラスも学校も、自分の意思では変えられない」、「教師に、自分達は、一方的に評価される」、というような、ガチガチに硬直的な学校運営の結果、多くの人々は、いつの間にか、非常に受け身で、「国家なんて、そう簡単には、絶対に変わるわけない」、というような、まるで飼いならされた奴隷や家畜のような精神状態に陥れられてしまうようになっている
まず第一には、とにもかくにも、日本は、民主主義の国だと言われているわりには、こと学校運営に関しては、千年一日のごとく、誰が、何を言おうが、原則、ほぼ全く変わらない、というような、普通の民主主義国の教育行政からは、かなり逸脱したスタンスが、まかり通っている、ということです。
つまり、日本の学校だと、「誰かが、困った」、その結果、「親がクレームを言った」、とか、「教師が、それなりに、いろいろやってくれた」、というような話までは、よく聞くのですが、ところが、そうした問題自体を根本的になくすための決定や行動は、何もしないことが多いので、結局、その後、数十年経った後にも、数十年前とほとんど全く同じような問題が、そのまま、ずっと続いているなんて話が、国中、どこもかしこも溢れ返っているような状況になっている、ということなのです。
ところが、なぜか不思議なことに、この国の人々は、こうした状況に対して、誰も異常と思わないばかりか、また、政治家や役人も、何となく、何かやってるような振りをするだけで、結局、何もしないことが多い、などというように、民主主義国としては、本当に、かなり、いびつな教育状況になっている、ということなのです。
私の見るところ、この元凶は、多くの人々が、学校時代に、「何でも先生の言われた通りにしないといけない」、とか、「先生だけが、自分達を好きなように評価できる」、とか、「たとえ、どんな変な教師でも、その教師に当たったからには、絶対に、それを変えることができない」、とか、「結局、一度、決まった学校のクラスは、学校が決めた期間、絶対に誰にも変えることができないし、また、自分が、勝手に好きなクラスに移動することも、絶対にできない」、などというような、学校教育による子供時代の、かなり強烈なしつけ、というか、刷り込みを、あまりにも徹底的に受け過ぎたからではないか、というのが、私の結論なのです。
その結果、学校を離れた、国家や政治に対する見方においても、「どんなに不満があっても、国の命令の言う通りにしないといけない」、とか、「政治家や役人や裁判官のような人達は、ものすごく偉い人達なので、とにかく、みんな言われた通りに、何でも受け入れないといけない」、とか、「どんなに首相が無能だろうが、政治家が、おかしなことをやろうが、国民が、ただただ黙って、そうした人達の訳の分からない行動を傍観しているしかない」、とか、「自分一人が、何をしたって、国家も政治も役所も、全く変わるわけないんだ」、というような、かなり異常な、硬直的で、変更不可能なガチガチの国家観、というよりも、国家と自分達市民は、全く別みたいな非民主的な人生観や世界観を、いつの間にか、かなり強烈に、しつけられ、刷り込まれるようなところがあった、ということなのです。
※これは、私の実体験に基づく話になるのですが、私は、自分の子供が、学校に通うようになってから、本当に驚いたのですが、それというのは、あれだけ教育問題で、国中、ずっと大騒ぎしていたのに、結局、数十年経っても、自分が、子供の頃と(私が、子供の頃は、校内暴力に、いじめと、すごかったです)、この国の学校は、ほとんど何も変わっていなかったからです。この国の政治家や役人って、一体、何をしていたのでしょうか?(多分、格好ばかりで、実質、何もしていなかったのでは?)
Cecye(セスィエ)