３、霊的宇宙的に見るとイエス・キリストの話は、ある意味で完全な虚像とも言えるし、またある意味で、実際の真実であるとも言えるような非常に不可思議な因果関係の絡（から）んだ話である
第三に、これは前から一度書いておきたかった内容なのですが、特にキリスト教についての話になるのですが、昨今のいろいろなニューエイジやスピリチュアルな書物でも時々触れられている通り（結構、えっ！と驚くような話が多いですよね・・・）、実は「イエス・キリスト」の話というのは、実際の「イエス」と呼ばれる聖者の話とは、本当に似ても似つかないくらい全く違う話であったということです。
これは話すと長い話になるので、詳しくは、また別の機会に譲りたいと思うのですが、要するに要点だけ述べると、あのイエス・キリストの物語は、現代の辺りの時代の出来事を元にして、それをさまざまなタイム・トリックの技術によって過去に投影して、あたかもそれが本当にあったかのごとく見せかけた上で、さらにそれを元にして、その後のさまざまな歴史を作っていったというのが、おそらく最も正しい説明になるのではないか、ということなのです。
つまり、これは前にも述べたような、いわゆる「タイム・マシン」の存在を前提とした話になっているので、そうしたタイム・マシンの存在を受け入れない人には、はっきり言って、何が何だか、ちょっと訳が分からないようなところがあるのではないかと思うのですが、それはともかくとして、とにもかくにも言えることは、あのイエス・キリストの話は、現代の辺りの時代の話を元にして、それを過去の時代に投影して、あたかもその時代に本当にあったかのごとく多くの人々に信じさせた、言ってみれば、一種の架空の作り話、もしくは一種の架空の映画のようなものであったということです。
それでは、今から約二千年前にイエス・キリストのモデルとなるような人物は、本当にいなかったのかというと、おそらく、これに関する最も正しい説明は、そうした「イエス・キリスト」のモデルとなったような人物は、確かに過去の時代に一人のみならず、複数、それもおそらく数十人ぐらいはいたと思われるのですが、それは現代人の感覚で言うと、キリスト教的な「メシア」、「救世主」というよりも、どちらかと言うと今日のインドのヨガの指導者のような人物や、まるでスターウォーズに出てくるジェダイのマスターのような人物や、それから中国の伝説上の仙人のような人物がモデルになっていて、そうした何通りかの古代の聖人のような人物の話を合成して、まるで一人のメシアの物語のように仕上げたのが、あの新約聖書のイエス・キリストの話なのではないかということなのです。
ただ、これは非常に不思議な話であるのですが、実は古代以降、こうしたキリスト教の成立によって、多くの人々が彼らを救う真のメシアとして、そうしたイエス・キリストの存在を本当に心の底から信じ込むようになったために、そうした多くの人々の集合想念が、この地球の過去の時代に投影されて、そして、実際にあのイエス・キリストの話とほとんどそっくりの救世主の登場と、その悲劇的な最期と、その後の昇天というような出来事が起きるには起きたので、そうした意味ではイエス・キリストのようなメシアは、この地球には確かにいたと言うことも出来るのですが、ただ、これは因果関係的には全く間違っていて、「本当は多くの人々が、ああしたメシア像を信じた結果、ああしたイエス・キリストの話が出来上がっていったのだ」というような物の見方もできるので、私は、どちらかと言うと多くの人々が信じる「メシア像」というのは、この地球の場合、根本的に間違ったところがあるのではないか、というように率直に感じております。
つまり「イエス・キリスト」のようなメシアの話は、現代の辺りの時代の出来事を元にした一種の完全なフィクション（架空の作り話）ではあるが、ただ多くの人々が、そうしたメシア像を心の底から信じ込んだために、実際にそうしたイエス・キリストの話と酷似した歴史上の出来事が、この地球の過去の歴史で起きることになったというのが、おそらく一番正しい説明になるのではないか、ということなのです。
※人間は、もともと、そんなに愚かで霊的に未熟な存在ではないので、それほど自分を無力な馬鹿な存在だと貶めて、たった一人のものすごい救世主のような人物にすがろうとする必要性が、そもそも全くないのではないか、というのが私の素朴な感想です。
それと、こうしたキリスト教に基づく非常に強力な「信仰心」と呼ばれる精神的な働きは、地球周辺の時空間をものすごくひずませてしまい、他の宇宙空間と完全に隔絶させてゆくような妙な働きがあるので、はっきり言うと、霊的には非常に有害なところがあるということです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
