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その国や社会が大変な時こそ、かえって華やかで明るく楽しいエンターテイメントの提供がとても重要である

 前回に続き、現在の世相を見ていて、よく考えてみると、これは、ちょっとおかしいのではないかと思われるものについて、述べたいと思います。

 

その国や社会が大変な時こそ、かえって華やかで明るく楽しいエンターテイメントの提供がとても重要になってくる

 第二には、これは現在では、全体として、もうかなり変わりつつあるような状況になっているのですが、いくら被災した人々が大変だからといって、それに合わせて、みんなで一緒に苦労して、耐え忍ぼうなんてキャンペーンというのは、その目的とは全く裏腹に、結果として多くの人々を、現在よりもさらに大変な状況に引き込んでゆく可能性があるので、あまり乗らない方がよいということです。

 

テレビや映画の流行においては、平和な時には、戦争やパニックものが流行り、戦争や混乱時には、明るい歌や踊りやコメディーものが流行るような傾向がある

 これは私が、テレビや映画の流行りすたりの状況を見ていて、いつも思っていたことなのですが、テレビや映画の内容というのは、多くの人々の精神的な欲求を満たすためなのか、なぜか平和な時には、戦争やパニックものやホラーもののような映画が流行り、その反対にそうしたテレビや映画の内容が、本当に人々の身近に迫った戦争や大混乱時には、とにかく豪華で華やかな歌や踊りといったミュージカルのようなものや、明るいコメディーものや、ほのぼのとした映画が流行ったりするようなのです。

 ですから現在の日本のような状況であると、ただでさえ、ニュースを見ていると毎日のように、いつも瓦礫の山とか、被災地の大変な生活の様子が映るし、その上、身近な仕事や生活の状況も、あまりいい話がほとんどないというような状況に置かれがちであるので、それゆえ私は、こうした時こそ、基本的にはテレビにしても、映画にしても、ある程度現実の厳しさや大変さを忘れられるような、できるだけ華やかで明るい、それから、みんなの気分が軽くなり、自然と笑顔がこぼれてしまうような内容をすすんで提供したり、あるいは多くの人々で見たりするべきなのではないか、というように考えています(逆の言い方をすると、そうしたエンターテイメントを提供しているところでは、彼らだって表向きの笑顔とは違って、裏では、それぞれいろいろ複雑な思いを抱えながら、そうした仕事に取り組んでいるのだから、変なお仕着せの道徳律で責めるな、ということです)。

 

多くの人々の集合的なイメージの通りに世界が形作られてゆく、というような集合的自己実現の法則によれば、その国やその社会が大変な時こそ、かえって、とてつもなく明るい華やかで楽しいエンターテイメントが非常に重要になってくる

 もちろん、そうしたテレビや映画の内容に関しては、「それは現実とは、あまりにも違う」とか、「大変な人達の状況も考えろ!」というような主張をする人々が多々いるということも、確かに分からないでもないのですが、私の知る限り、これは、おそらく歴史的な事実であると思うのですが、20世紀の初頭、世界中で大変悲惨な大戦争や大恐慌が巻き起こっていた時代の頃ぐらいから、次々とたくさんの映画産業が興隆するようになっていったのですが、その際に国家や国民の団結とか、悲惨な現実を知る映画やニュースばかり流していた国々(日本やヨーロッパなど)は、その後、さらにもっともっと大変な状況に陥るようになり、その反対にそうした状況においても(もちろん、すべてとは言いませんが)、非常に明るい華やかで楽しい映画ばかり作っていた国(代表例、アメリカ)が、その後、大勝利し、大発展して、やがて世界一、繁栄する世界の大国になっていったということなのです。

 これは巷で有名な自己実現的な物の見方ができると、ある程度客観的に理解できるような現象なのではないかと私は思うのですが、それというのは、多くの人々の集合意識の働きというか、集合的なイメージの投影によって、その国やその社会の方向性というか、現実の様子というのが、その後、かなり明確に決定されてゆくようなところがあるので、それゆえ、たとえ現実は、どんなに厳しくても、基本的には、いつも明るい希望に満ちた映像を好んで見ていた人々は、やがて、その通りの明るい希望に満ちた世界を実現するようになり、その反対に、いつも真面目に暗い厳しい世界の映像を見ていた人々は、やがて、さらに奈落の底のような、もっともっと厳しい大変な苦難と敗北の世界を実現するようになっていったというような物の見方というか、歴史の見方というのも、実際、できないでもないということなのです。

 このように、これはほとんどの人が、まだあまり考えたことのないような内容なのではないかと私は思うのですが、実はその国や社会で多くの人々が見ているテレビや映画の内容と、その国の運命というのは、結構、非常に大きな因果関係があるようなところがあるということなのです。

 

その国や社会が大変な時こそ、かえって華やかで明るく楽しいエンターテイメントの提供がとても重要になってくる

 それゆえ私は,現在のような大変な時期こそ、できるだけ明るい、できるだけ華やかで楽しい、日頃の現実の厳しさや辛さを忘れられるようなエンターテイメントを、テレビや映画として提供し続けることがとても重要なのではないか、というように率直に感じております。

 

Cecye(セスィエ)

2011年4月11日 8:03 PM, おすすめ記事 / コラム / 政治



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