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民主化や近代化の草創期の問題と、その解決策について Part 22

 ですから、こうした民主主義の基本がわかっていないと、いくら形だけ民主主義の制度にして、政府を作ったり、選挙を行ったとしても、しばらく時間が経つと国の至る所で、何も有益なこともしていないのに、いつも文句や批判ばかり言う人々が幅を効かせるようになっていったり、また、多くの人々が、日夜、一生懸命汗水垂らして、何かを作り上げたとしても、すぐにそれを片っぱしから、ぶっ壊し、奪い取っては、元の荒廃した貧しい社会の状態にひっくり返そうとするような人々が何度も何度も、社会を大混乱に陥れるようなことの繰り返しになってゆくことがあるので、とても注意が必要なようです(参考1参考2参考3参考4参考5参考6参考7参考8参考9)。

※歴史的には、少し前の時代まで社会主義国になっていた国々というのは、王族や貴族や、資本家のような人々と、普通の一般庶民や、奴隷階級のような人々との身分や貧富の差が、非常に著しい政治体制の国々が数多くなっていったように思います。あと、一応、民主主義や自由主義の体制にはしてみたけれども、政治の腐敗や民度の低さや、民族紛争や地域の対立が原因で、どうにも国中が混乱して、うまく統治できないような国は、結局、後に軍事政権になったり、独裁的な統制色の強い政治体制になっていったように思われます。こうした国の場合、その後の歴史の経緯で、結果として国民が、どれだけ、より健康で豊かに幸せになっていったのか、あるいは、そうならなかったのか、ということで、その国の政治の良し悪しを評価すればよいのではないか、と思われます。

※ただし、国によっては、その国の大多数の国民の感覚として、外国の侵略や、搾取的な植民地統治が終わり、とにかく独立して、自分達の国が運営できているだけで十分満足しているとか、とにかく昔のような外国の脅威や、国家権力の横暴や、宗教的迫害や人種差別や、とんでもない残虐行為のない政治が行われているだけで十分満足しているとか、とにかく昔のようなものすごい権力を持った皇帝や王族がいない(あるいは、皇帝(天皇)や王族は一応いるが、権力がないか、かなり制限されていて)、みんな(人民)の代表の統治による、みんな(人民)の国になっただけで、ものすごい大きな達成感と満足感を感じている、などというような歴史の段階もあるようなので、こうした国の政治体制というのは、最低でも、数十年にわたるような、ある程度、長いスパンでの物の見方と評価が必要なようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2016年10月6日 9:03 PM, 政治 / 歴史 / 社会、文化 / 経済



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