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心の働きについて Part 6

2、穏やかで優しい、精妙な精神状態であると共に、問題解決能力や創造力の高い、知的で行動的な幸福な人生観を築いてゆく

 それでは、次には、こうした心のあり方から見て、人間にとって、最も最善と思われる心のあり方というのは、いったいどのようなものなのか、ということについて、少し考えてみたいと思います。

 まず最初に、仕事や人間関係では、より相手の立場に立った物の見方ができるとか、特段、誰かに強制されなくても、ある程度、自分の感覚だけで、正しいことや良いことや美しさのようなものが、しっかり判断できるような人間性は、当然のように要求されてくるようなところがあるのですが、これを心の働きとして考えた場合には、いわゆる感性に当たるのではないかと思われます。

 その上で、この世的に見て、より優れた人間であるためには、いったいどうした心の働きが必要なのかというと、これは実際の社会では、心の働きというよりも、単なる人間としての知識や技能や経験として分類されていることが多いのですが、要するに、普通の市民生活をする上での社会道徳や常識を、ある程度しっかりとわきまえた上で、優れた職業人としての専門知識や技能や経験を積んでいることが、とても大切になってきます。

 こうした観点から心の働きを考えた場合には、社会的、または、職業的知性や理性をしっかり養っていることが、とても大事になってくるということが言えるようです。

 また、それ以外に、特にデザインや芸術関係の仕事では、美的センスや直感的な能力が重視されることがあるのですが、これを心の働きとして考え直すと、どちらかと言うと、感性や直感に当たるのではないか、と思われます。

 ところが人間の社会では、たいてい、これだけでは、それほど偉い優れた人物とは、あまりみなされないことが多いので、そうすると、いったいどのような要素が重要になってくるのかというと、例えば、ちょっと難しい状況でも、そう簡単には投げ出さずに、冷静によく考えて、できるだけ正しい判断を下し、行動し続ける能力であるとか、他人が見ていないところでも、盗みや手抜きをしないような誠実さであるとか、あるいは、そう簡単に怒ったり、不平不満を言ったりしない温厚さや包容力のようなものが、とても大切になってくるようなところがあります。

 これを心の働きとして説明し直すと、冷静に考え、判断してゆく理性の働きや、他人が見る見ないに関わりなく、自分自身の判断で、きっちりと良い悪いが決められる感性や理性の働きが、とても重要になってくるようなところがあるようです。

 さらに、それ以上に優れた人間の心の働きというと、誰も考えもしないような全く新たな発想や行動で、新しい学問や仕事の分野を切り開いてゆく独創力や行動力があげられると思うのですが、これをあえて、心の働きとして分類し直すと、先ほど述べた直感や悟性の働きになるように思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2013年10月4日 9:03 PM, おすすめ記事 / 宗教、道徳 / 成功論、繁栄論 / 知恵、正しさ



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