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霊的、現代的な観点から見た仏教の教えについて Part 13

 ですので、一応、仏教の教えでは、当時の人々のごくごく当たり前の感覚として、神や悪魔の存在や、霊魂の存在や、人間や生き物の生まれ変わりや、天国や地獄のような霊的な世界の説明は、ある程度しっかり残ってはいるのですが、ところが、そこに後の大乗仏教の特徴である「空」や「無我」などの教えが混ざってくると、なぜか近現代の仏教においても、ある時は、「霊的な存在は確かにある」と述べているのに、別のある時には、「霊的存在なんて、全くない」と述べていることもあるとか、また、ある時には、「霊的な世界は、こうした所である」と、かなり細かく説明しているのに、別のある時には、「霊的な世界なんて、全くない」と述べていることもあったりするので、はっきり言うと、こうした現代の仏教の教えを学ぶと、「霊的な存在はあるのか、ないのか」、また、「霊的な世界はあるのか、ないのか」というようなことが、学べば学ぶほど、何が何だか、よくわからなくなっていってしまうようなところがあったようなのです。

 それゆえ、21世紀初頭の時代に生きている私達の立場としては、こうした霊的な内容については、近現代に入り、ある程度科学的な態度で、そうした霊魂や霊界などについて、かなり詳しく研究したスピリチュアリズムの教えや、あるいは、近現代の様々な霊的な啓示のようなものを学んで、ある程度補完しておかないと、そうした大昔の仏教の経典だけを読んでいると、何が何だか、よくわからなくなってしまうようなところがあるのではないか、というように思われます(参考1参考2参考3参考4参考5参考6)。

※ただし、現在残っている仏教の教えで述べられている霊的な世界の説明が、現在もそのまま正しいかどうか、ということには、かなり疑問の余地があります。それというのは、これは現在、宇宙全体で、「アセンション」と呼ばれる霊的な変容が起き続けていることとも大きく関係しているのですが、要するに「死後の世界」や「天国」や「地獄」や「幽界」とも言われるような霊的な世界も、物質世界の宗教や国や地域などとの関係によって、かなり大きな違いがあったり、また時代の変化と共に、かなり大きく変わってきたようなところがあったからです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2021年6月12日 9:04 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / スピリチュアリズム、霊界 / 中国思想 / 人生観、世界観 / 仏教 / 宗教、道徳 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化



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