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霊的、現代的な観点から見た仏教の教えについて Part 11

 それでは、仏教の「空」の教えは、そんなにものすごく難しいものだったのか、というと、近現代に入ってからは、釈迦が直接述べた教えと、そうでない教えを、ある程度はっきりと分けられるようになってきているので、そうした内容を調べてみると、古代インドにおいて、釈迦自身は、「常に気をつけて、世界を空と観じなさい」というような教えを説いていたようです。

※仏教の最初期の経典(スッタニパータ、お経集みたいな意味らしいです)に載っていて、日本だと中村元氏の訳が有名なようです。

 つまり現代風に言うと、「身の回りにある物質的な現実に、あまりにも強く捉われるような意識を持たないようにしなさい」というような意味だったのではないか、と思われるので、おそらく元々の釈迦が説いていた「空」、もしくは「無」の教えは、それほど難しいものではなかったのではないか、と思われます。

 ただ後でも述べますが、釈迦が亡くなって数百年が過ぎ、その後、様々な形に発展していた大乗仏教の教えを元に、少しでも元々の釈迦が説いていた教えに近い内容を説明しようとすると、どうしてもそうした、ちょっと難しい「空」の説明になってしまったのではないか、というように思われます。

 つまり「霊的な解脱を成し遂げてゆくには、空的な意識で生きてゆくことが大切なのですよ」という部分が、元々、釈迦が教えていた内容で、それから、「すべての存在は、因縁によって生じたものなので、強く執着してはいけないのですよ」という部分は、元々、釈迦が、そうした教えを多少は説いていたかもしれないけれども、どちらかと言うと、その後の大乗仏教の発展の経緯で、もう少し細かい理論的な教えとして、だんだん強調されるようになっていった内容なのではないか、ということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2021年6月7日 9:03 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / スピリチュアリズム、霊界 / 中国思想 / 人生観、世界観 / 仏教 / 宗教、道徳 / 瞑想 / 知恵、正しさ



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