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多数決の原理について Part 11

9、現代のようにマスメディアやインターネットの発達した時代には、一番上の政治家が、何から何まで、すべての責任を負って決めるような政治スタイルばかりでなく、場合によっては、自分達でも、どう扱ってよいのか、よく分かりづらいような問題に関しては、その利害に関係する市民の前に情報を包み隠さず公開して、いろいろな意見を集めた上で、政治家が責任を持って、最終的な判断を下すというような方法もありうる

 第九には、これは昔なら絶対に不可能な技術の発達した現代だからこそ出来る方法になってくるのですが、一番上の政治家が、その国や地域の自治体にとって大切なことを、何から何まで、すべて決めてゆくような政治スタイルにするのではなく、自分達でも、どう扱い、どう決めたらよいのか、よく分からないような問題に関しては、もう偉そうな態度で自分で、すべての責任を負って決めるのではなくて、その問題の要点を、その利害に関係する人々の前にありのまますべて公開して、多くの人々から直接、いろいろな意見を聞いた上で、政治家が、最終的な判断を下すというような方法があります。

 つまり、マスメディアやインターネットが未発達の時代の一昔前の政治家のように、何から何まで小さな密室の中で、ほんの一握りの政治家の人達だけで、すべての責任を負って決めるような政治運営はやめて、これは問題にもよるのですが、どうすればいいのか、自分達でも、はっきり決めかねるような重要な問題に関しては、それに関する情報を原則、すべて包み隠さず分かりやすい形で公開し、多くの市民の意見をオープンな形で集めて(全部、ネット上で公開する等)、その上で政治家の人達が責任を持って決めるか、あるいは、国民投票のような形で、国民の意見をそのまま反映するような形で決めてゆくというような方法があります。

 これの特徴は、とにもかくにも一部の政治家が、独断で政治決定をするのではなく、そうした情報収集の過程や、政治的判断の過程が非常にオープンで、多くの市民の意見を、かなり色濃く反映するような形になるので、否応なく多くの人々が、そうした政治運営に興味を持たざるを得なくなるということだと思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2011年11月18日 9:02 PM, 政治



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