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ロシアの歴史観について Part 3

※ロシアのような国の歴史の場合、「自分の国は、ずっと周りの国々を侵略し続けてきたことで大きな国となり、その結果、国民も豊かになり、幸せになったのだ」などというような歴史観を持ちやすいのかもしれないのですが、しかし、よくよく冷静に考え直してみると、かつてのロシア帝国は、第一次世界大戦への参戦が重荷となり、その後起きたロシア革命で終わっていますし、それから、その後誕生したソ連も、アフガニスタン紛争の長期化によって、大きく国力を失ったことが、その後の崩壊の大きな原因になったと言われています。また、かなり手短かにまとめてしまうと、かつての帝国主義の国々は、他の国々や地域の人々の命や財物を奪って、富を得ていたわけなのですが、第二次世界大戦後には、多くの国々が平和と協調の中で、できるだけ一緒に豊かさや幸福を実現するような時代に大きく変わってきています。

※第二次世界大戦後のドイツや日本やイタリアなどの国々は、当時の戦争を猛反省するような歴史観に基づいて、国の教育や政治や外交が行われているようなところがあるのですが、ところが第二次世界大戦後のソ連の場合は、実際には、第二次世界大戦を始めた侵略国の一つであるにも関わらず、途中から連合国に鞍替えして、戦勝国となった歴史的な経緯があるために、当時のソ連の開戦国としての十分な反省が全く行われていないようなところがあります。そのためにソ連の実質的な後継国である現在のロシアも、特に軍事力の行使などに関しては、時折、非常に危険な方向に向かってゆく傾向があるようなので、私は、現在のロシアの歴史観については、実際の史実に向き合って、きっちり修正してゆく必要があるのではないか、というように考えています。

 

 「第二次世界大戦と、現在及び、少し先の未来の世界の状況について」に続く・・・

 

 追伸

 ロシアの文章を載せると、結構重い念の塊が来て、不愉快なので、早めの時間に載せておきます。

 

Cecye(セスィエ)

2023年12月12日 1:01 PM, 政治 / 教育 / 歴史 / 社会、文化 / 軍事



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