昔の時代と違って、現在は、政治的な自由や経済的な豊かさのある国々では、暴力的な衝突は減ってきているようなところがあるのですが、先ほどから述べているような情報化の観点から社会を見ると、現在の世界では、特に若い人々を中心にマスメディアやインターネットの発達によって、世界規模で非常に多くの人々の間で情報の交流が進んで、はっきり言うと、どちらかと言うと、あまり権威主義的ではなく、多くの人々が単純に共感しやすい言論が幅を効かせやすくなっているようなところがあるようです。
一方、現在の世界は、非常に高齢化社会になってきているので、人数の割合的には、中高年以上の人々が、圧倒的に大多数なところがあるのですが、ところが、特に高齢の人々は、そうしたインターネットの世界には、まだまだ疎い人々が多く、どちらかと言うと、以前からあるテレビや新聞などの情報源に頼っていることが多いので、少し昔の時代のような多少保守的な価値観を持ちやすいようなところがあるようです。
そうすると現在の辺りの時代の特徴としては、いったい、どのようなことが言えるのか、というと、単純に言って、２１世紀初頭の現在の辺りの時代は、先ほどから述べているような世界規模の非常に高度な情報化社会になると共に、科学技術の進歩と、政治や経済や社会や文化の変化が、かなり大きく速く起こり続けているような時代になるので、はっきり言ってしまうと、２０世紀の激動の時代を生き抜いてきた２０世紀的な価値観を持った、かなり大勢の多少保守的な中高年以上の世代の人々と、コンピューターやインターネットが当たり前になった２１世紀の新時代を生きている、２１世紀的な新しい価値観を持った、現在の段階では、まだ多少少数派の若い世代の人々が、様々な場面で完全な対立とまではいかないものの、そうした様々な価値観の違いでお互いにぶつかり合ったり、混乱し合ったりしてゆきやすいような状況になってきているようなところがあるのではないか、ということなのです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2023年5月26日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 科学、テクノロジー
