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多数決の原理について Part 9

6、学生の間に、本物の政治家や役人のアドバイスを受けながら、「もし自分達が政治を行うなら、どういう公約を作り、それをどうやって、実現するのか」ということの具体的なプランを作ったり、プレゼンテーションさせるような課題を取り入れて、多くの人々にとって、政治の世界を非常に身近で、いつでも自由に変更可能な世界であることを教えてゆくような方法もある

 第六には、これも、あまり聞かない話なのではないかと思われるのですが、できれば、小中学校ぐらいまでの間に学生の間で授業の時間などに、「もし自分達が政治を行うのであれば、どういう公約を作り、それをどうやって実現するのか」ということを、本物の政治家や役人のアドバイスを受けながら実際に考えさせて、プランを作らせたり、あるいは、本物の政治家や役人にプレゼンテーションを行わせてみるようなことをさせて、政治の世界を遠い他人事の話ではなく、自分達にとって非常に身近で、すぐにでも、いろいろ変えることが可能な世界なのだ、ということを、よくよく実際的に分からせるようにしてゆくというような方法があります。

※日本の学校だと、「児童」、「生徒」、「学生」というような名称の区別があるのですが、私は、大人であっても子供であっても、基本的に一人の人間として、平等に扱うべきであるというような立場から、ここでは年齢による人間の差別につながると思われる、そうした名称は使わず、英語の「student」の訳語と思われる「学生」という言葉にしました。

※それと現代の日本だと一応、学生時代に学級委員とか、生徒会長などを選挙で決めて、いろいろな活動をすることになっているのですが、この場合の問題点は、よく考えてみると授業の成績のこともあれば、内申のこともあるし、後々の進学のこともあるので、結局、何だかんだ言って、「昔からのやり方の通りに」とか、「教師の指導の通りに」などというように、言ってみれば、教師の助手のような仕事をやらされることになるだけで、根本的なやり方全体の変更とか、制度全体の変更には全然、頭が行かないようにさせられることなのではないか、というように私は感じております(民主主義国であるなら、役所(文部科学省も含めて)や教育委員会や教師ではなく、原則、地域の人々が主体になって、地域の公立学校を運営してゆくべきなので、現在の状況であるとPTAも、ほとんど同じのような気がしますが・・・)。

 

7、政治がマンネリ化して、機能不全の状況に陥ることを未然に防止するためには、選挙のたびに、その行政府や自治体の全役人のうち、最低でも一番上位の役職の1パーセントぐらいの人は、ごっそり入れ替えるような対策が不可欠である

 第七には、これも現代の日本だと、かなり変わった話になるのでしょうが、実は、現代の日本の選挙制度には、根本的な制度上の欠陥があって、それというのは、これは冷静に考えてみれば、誰でも、ほとんど当たり前なのではないか、と思うような話になるのですが、要するにたとえ、どんなに優秀な人が政治家になったとしても、 何万、何十万といる役人の一番上の、ほんの数十人や数百人程度のトップの政治家の人間が入れ替わったぐらいでは、もしその行政府全体、というか、役所全体が機能不全に陥っているような状況においては、実際問題として、全面的な組織改革のようなことは、ほぼ絶対に不可能なのではないか、ということなのです。

 この場合の解決策は、わりと簡単で、一部の諸外国で実施されているように政権が交代した場合には、その政権担当者が責任を持って、最低でも、そうした行政府の役人すべての人数の大体、1パーセントぐらいの一番上位の役職の人は、そのたびにいったん、ほぼ完全にリセットするような形で、ごっそり入れ替えてしまうようにするしかないのではないか、というように考えております(つまり、企業を経営改革したり、経営破綻した企業を再建したりする時の手法と同じような手法を、政治の世界にそのまま導入するということです)。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2011年11月16日 9:12 PM, 政治 / 教育



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