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古代の日本とユダヤ人の関係について Part 8

 さらに前回の内容の補足です。

 

※昔の中国や日本の歴史の記録について

 古代の中国では、世界の中心の「中華」「中国」の自国に対して、四方の国々を「東夷(とうい)」、「北狄(ほくてき)」、「西戎(せいじゅう)」、「南蛮(なんばん)」などというような感じで、要するに世界で最も文明の進んだ、世界の中心の「中国」の周りに、たくさんの文明の遅れた未開の蛮族がいる、というような世界観を持っていたようです(ただ、そうした大昔の中国であっても、決して完全な理想の国というわけではなかったので、これは時代によって異なるのですが、仙人が住む東方の三神山の伝説や、西の彼方の幸せの国(西方浄土)や、南の天竺などというように、遠い異国の国々が、様々な憧れを持って語られることもあったようです)。

 確かに古代の中国では、本当に周りの諸外国を圧倒するような文明を誇っていた時代もあったので、そうした時代の中国人から見ると、「自分達の国の人々は優雅で平和を尊ぶが、辺境の国の人々は、粗雑で暴力的だな」とか、「自分達の国は、とてもきれいで豊かだが、辺境の国は、とても汚いし、貧しいな」とか、「自分達の国の人々は、優れた知恵や技術を持っているが、辺境の国の人々は、愚かで野蛮だな」などと感じることが多かったのかもしれません(実際には、古代の中国であっても、決して理想の国というわけではなかったので、時には、盛んに戦争や略奪を行ったり、かなり非道徳的なことも行われていたようなのですが・・・)。

 ですから、そうした時代の中国の歴史の記録に関しては、はっきり言って、自分の国のことや、敵味方関わらず、自分の国に重要な関係のある国や地域に関しては、かなり詳細に記録を残したかもしれないのですが、そうでない辺境の国々に関しては、正直言うと、あまり興味がなくて、遣隋使(けんずいし)や遣唐使(けんとうし)ではないのですが、そうした辺境の国々から、きっちりした使いが来た時には、それなりに、わりとしっかりした記録を残したかもしれないのですが、そうでない時には、ある程度、正確と思われるような程度の、かなり適当な人づての情報を、手短かにまとめたものを残す程度だったのではないか、というように思われます(中国の歴史の記録では、王朝が変わると、自分の王朝の正統性と素晴らしさをアピールするために、自分の王朝はすごくいいけれども、前の王朝はダメだった、というような話をたくさん載せることが多いようです)。

 当然、そうした中国での大昔の日本に関する記録も、そうしたレベルの内容が多かったのではないか、と思われるのですが、それでは、現在、日本に残っている「古事記」や「日本書紀」のような話は、どうなのかというと、これは簡単に言うと、「こういう歴史なので、今の大王(おおきみ)は、神の子孫のような由緒正しい方なので、しっかり持ち上げて、礼を尽くして仕え、決して逆らったり、謀反を起こしたりしないように」とか、「我が国は、世界の中心のような偉大な国なので、決して外国の方が素晴らしいとか、外国の勢力と組して、反逆したりしないでほしい」などというような感じで、はっきり言うと、その時々の政権の正統性を示すための、言ってみれば、大昔の日本教(日本の国家教)のテキストのようなものだったのではないか、ということなのです。

 ですから、古事記にしても、日本書紀にしても、そこに書かれていることが、隅から隅まで正しいなんてことは絶対ないし、また後の政権の都合で、うまく都合よく書き換えられたような話もたくさん入っている、というように考えるのが、現代的には、より真実に近い考え方になるのではないかと思われます。

 あと、中国の歴史の記録では、基本的に権力者の意向に反しない限りは、実際に起きた事実を、できるだけ忠実に記録しようとした印象があるのですが(ただし、おそらく権力者の失敗のことは、原則、あまり正確には書かれていないと思います)、日本の古い時代の記録は、そうした記録というよりかは、元々、かなり矛盾した内容の、あちこちの地方の膨大な言い伝えのようなものを、無理やり一つに系統立ててまとめた、大昔の宗教書のようなものだったのではないか、というような印象を強く感じます(つまり、実際の起きた事実と、そうでない作り話が、しっかり分類されずに、ごちゃごちゃに混ざってしまっているので、歴史書としての信頼性は極めて低いということです)。

 もっと簡単に言うと、日本の古い時代の記録というのは、その時代の権力者の人々が、多くの人々に日本の素晴らしさと、自分達の統治の正当性を信じさせようとして作った、真実と嘘がごちゃごちゃに入り交ざった創作物だったのではないか、ということです(すべてが間違っているというわけではないのですが、霊的には、古い時代の実際の事実の歴史と、正統な神霊を念入りに封印した印象がとても強いです)(参考1参考2参考3参考4)。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2017年4月6日 9:03 PM, ユダヤ教 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 歴史 / 神道



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