Light Symbol

そろそろ学校の勉強がバカらしくなってきた人のために―――短期間でテストの点数や成績をアップするための秘訣について Part 9

6、一度に100パーセント完全に理解できなくてもいいから、「読書百遍(ぺん)、意自ずから通ず」とばかりに基本となるテキストや参考書を要点を中心にザッと目を通すような読み方で、何度も何度も繰り返し眺めるように読んでいき、その教科全体についての理解と記憶をだんだん確実なものにしてゆく

 第六には、これも現在の学校教育ではあまり使われていない方法になるのですが、もしその教科をほぼ完全に理解したいと思うなら、たとえその教科の内容が少々難しく感じるような内容であったとしても、とにもかくにもその教科のテキストや要点のみが書かれた参考書のようなものを毎日一定時間、ザッとでいいから何度も何度も繰り返し目を通すのが一番であるということです。

 つまり現在の学校教育であると授業で一度話を聞けば、それで「みなさん十分お分かりになりましたね」というような、たった一回こっきりの授業の話ですべて教えたものとして済まして、その後は何ヶ月かごとにまとまったテストで点数をつけて、それですべてOKというような授業の形式になっているのですが、実際にはどんな人であっても、たった一回こっきりの教師の授業、つまりもっとはっきり言うと、どんな実力を持った人だか全然分からないような人の講義を受けて、その教科書のポイントをすべてマスターできるような人なんて絶対いるわけなんてないということなのです。

 そうすると実際の学校では、そうした授業以外の時間に塾や予備校などで次のテスト向けの実践的なトレーニングをしている人は、テストで高得点が取れるけれども、そうではなく、その授業を受けたら、それでおしまいでテストの前だけ、バタバタと勉強をし始めるというような人は、はっきり言うと、まずは絶対に成績上位者になんて上がってこれるわけないということなのです。

 それでは一体どのようにして、その教科をほぼ完全にマスターしてゆけばいいのかというと、これは実技的なものについては全く別になってくるのですが、それ以外の、たとえば国語とか、数学とか、地理や歴史というような教科書を中心にマスターしてゆかなくてはならないような科目については、原則すべて可能な方法になるはずなのですが、要はそうした教科のテキストか、もしくはテストに出る要点のみを網羅(もうら)した参考書のようなものを意味なんてあまりはっきりと分からなくてもいいから、「読書百遍(ぺん)、意自(おのず)ずから通ず」、それから「習うより慣れろ」とばかりに、とにかく適当にザッと一冊、せいぜい10分から20分ぐらいの時間をかけて(最初だけは少し時間がかかると思うのですが)、暇な時間に何度も何度も読み返すような学習方法をとっていけば、たいていのケースの場合は、いつの間にかその教科の内容をザッとした内容であれば、かなり強く自分の記憶の中に留めてゆくことができるようになるということなのです(こうした速読的な読み方の場合は、基本的に一度で100パーセント完全に理解する必要は全くありません)。

 それともう一つの方法は、そうしたテキストや参考書のすべての理解は原則必要ないというように、わりとあっさりと切り捨ててしまい、特にその中の「これは絶対に理解しておかないとテストで通らない」、とか、「これは絶対に重要な内容だ」と思われるような内容についてのみ最初にアンダーラインを引いておいて、そうした速読的な読み方はやめて、ちょっと時間をかけて、ゆっくりと自分なりにしっかり納得するまで考えながら読むようにしておくことがとても大切になるということです。

 このように学校で「これだけは絶対にマスターしておかないと困る」みたいな内容に関しては、その基本となるテキストか、あるいは、その要点のみが網羅された要点集、もしくは参考書のようなものをとにかくザッとで良いから何度も何度も繰り返し、まるで眺めるように読み返していっては、自分の頭の中に叩き込んでゆくということと、それから、そうした内容の中でも、どうしてもこれだけはしっかり覚えて理解しておかないと困るというようなポイントの部分に関しては、少し時間をかけて、ある程度ゆっくりと自分なりにしっかり理解できるまで考えながら読むことによって、そうしたテキストをマスターしてゆくことがとても重要になるということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2011年6月27日 6:01 PM, コラム / 教育



«

»

おすすめ記事

過去の記事