文章が長いようなので二つの文章に分けました。
それから日本にいるとわかりますが、毎日のようにアメリカ企業の宣伝も目にすれば、アメリカ企業の製品を手にすることも多いので、私には、日本の国内にアメリカ企業に対する非関税障壁があるなどというような話は全く信じられません(アメリカの自動車メーカーでは、Jeepの宣伝くらいしか見たことがないので、おそらく、そもそもアメリカの自動車メーカーは、競争が激しい日本市場に売り込む気など、あまりなくて、そうした企業努力を、もっと振興著しい発展途上の国々に向けていたのではないか、と思われます)。
ただ日本では、いくら、そうしたアメリカ企業の製品を買ったとしても、たいていアメリカ製ではなく、中国製や東南アジア製になっているので、そうした国々からの輸入品がどんどん増えるというような貿易収支の状況になってしまっています(これは日本企業の製品を買っても、ほとんど同じような状況になっているのですが・・・)。
それゆえ日本では、中国や東南アジアからの貿易赤字が増えているのですが、はっきり言って、そうした経済の仕組みでアメリカのハイテク企業は非常に大きな利益を上げ続けてきたわけです(今、この文章を書いてる私のコンピューターも携帯電話もアメリカ企業の製品ですが、ただ中国製になっています)。
ところが、そうしたアメリカ企業の利益は、アメリカの貿易黒字には計上されずに、それ以外のサービス収支や第一次所得収支など、経常収支の中の黒字として、統計上は分類されているようです(ただし、私はアメリカからの輸入を増やすことについては賛成の立場で、特に反対しているわけではありません)。
ただ、現在のアメリカで、そうした製品を作ると、価格が倍以上になってしまうので、アメリカ企業は、そうした製品の企画や設計や販売だけに特化して、製造はずっと安く作れる中国や東南アジアの国々で行うようになったのではないか、と思われます(私も中学生の頃、アメリカ製のコンピューターが欲しかったのですが、当時の私には、とてつもなく高かったので諦めた経験があります)。
ですので現在のトランプ氏の関税政策では、「とにかく、とんでもなく高い関税障壁を作って、アメリカの製造業を盛んにすればよい」と考えているように見えるのですが、はっきり言って、現在の世界の経済は、一国のみで完結できるようなものなど、ほとんどなくなり、他の国々の経済を破壊すれば、それがいつの間にか回り回って、自国の経済にも損害が及ぶような時代に大きく移り変わってきてしまっているので、かなり注意が必要なのではないか、というように思われます。
Cecye(セスィエ)
2025年7月10日 9:10 PM, 人生観、世界観 / 政治 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済