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職業と人生 Part 5

②変化の激しい時代には、多くの人々が、自分の仕事や人生に自信や誇りをもちづらい状況になりがちである

 二つめは、これは少し変わった話になるのですが、そうした社会の状況の場合、これはある意味では、その社会が発展している証でもあるのですが、要するにそれまでの時代には、全く想像もできなかったような新しい仕事や職種が次々と生まれてくる、つまり昨日までなかった新たな商品やサービスが、瞬く間に社会全体を大きく変えてゆくとか、昔からずっと同じようにやっていたことを、突如現れた新商品や新サービスが全く違った形で、より快適で簡単に楽にできるように変えてしまうようなことが、次々と起きてくるようになることが多いのです。

 そして、そうした過程では、ついこの前までは、自分がものすごく誇りを持って、しかも大きな充実感を持って行っていた大切な仕事が、いつの間にか全然違った新しいやり方や機械に置き換えられてゆくとか、この前まで全然何も知らない素人だったような人が、いつの間にか、そうした新しい仕事で、すっかりその道のプロとして、たくましくテキパキ働くようになってゆくなどというように数年数十年の間に、それぞれの仕事のあり方や社会のあり方が、非常に早いペースで変わってゆくようになるものなのです。

 ですから、こうした社会が大きく変化してゆくような時代には、一部の伝統的な産業に働いているような人々を除いて、はっきり言うと多くの人々が、自分のやっている仕事や生活のあり方に、あまり大きな自信や誇りを持てなくなりがちになったりするとか、ついこの前まで高給取りで羽振りの良かった人が、いつの間にか日々の生活にすら苦労するような状況になってしまうこともあるとか、この前まで、ものすごい花形だった仕事や職種が、いつの間にか、すっかり日陰の仕事や職種になってしまうなどというようなことが、しょっちゅう起きやすいような社会の状況になっているということが言えるでしょう。

※こうした時代には、その国や地域の昔の時代に、何らかの形で大国だった歴史がある場合には、そうした時代が、何となく、ものすごく誇りに思えたり、素晴らしく感じられたりするものなのですが、実際には、たいてい、そうした昔の大国にも、その時代相応の様々な問題があったり、本当はそれほど素晴らしいとは言えないような状況であったことも多いので、多少、こうした考え方には、もう少し冷静な客観的な物の見方が必要なところがあります。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年2月18日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 成功論、繁栄論 / 歴史 / 社会、文化



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