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心の働きについて Part 2

「知性」について

 第二には、そうした感性的な心の働きに対して、いったいどのように感じ、考えて、判断してゆくかということ、つまり、「明る過ぎるので、カーテンを閉めよう」とか、「暗いので、明かりをつけよう」とか、「暑いので、エアコンをつけよう」とか、「寒いので、ストーブをつけよう」などというような、何らかの判断や意思決定を伴う心の働きがあるのですが、これは、一般に「知性」と言われるような心の働きになるのではないか、と思われます。

 さらにもう少し詳しく言うと、「知性」とは、自分が、以前に見聞きしたり、学んだり、体験したりしたことを、しっかり覚えて、記憶しておくことや、そうして以前に見聞きし、学んだり、体験したことの中で、悪かったものは避け、良かったものを選んで行動できることや、それから、そうした一つ一つの物事の性質や、言葉の意味や、原因と結果の関係や、いろいろな仕組みを理解したり、いろいろな技術をマスターしてゆくような心の働きも、「知性」に含まれるのではないかと思われます。

 さらにもう少し高度な「知性」のあり方としては、今述べたものとも多少重複しますが、例えば、「Aというのは、○○のことで、こんな働きがある」とか、「Aの言葉の意味は○○であり、こんな使い方をする」とか、「AとBは、ここが似ているけれども、ここが違う」とか、「AにBをした結果、Cになった」とか、「Aは、実際の事実、もしくは、実際にある存在だが、Dは、単なる想像上の存在や話にすぎない」とか、「Aを分類するとCというカテゴリ—に含まれるが、Bは、それに含まれない」などというように、それぞれの物事の性質や言葉の意味を正しく理解したり、あるいは、もっと大きな何らかの体系性の中で、それぞれのつながりや違いの関係を、正しく理解してゆくような知的な理解というものも、そうしたものに含まれるということが言えるでしょう(参考1参考2)。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2013年9月11日 9:08 PM, 宗教、道徳 / 知恵、正しさ



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