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現在のトランプ氏の関税政策について Part 23

 そうすると、ここからがとても大事になってくるのですが、一般に経済成長すると自国の通貨が上がり、輸入品の価格が下がってゆくようになるのですが、そうした輸入品の中には、石油や天然ガスなどのエネルギーも含まれていることが多いので、はっきり言うと食料や生活必需品やエネルギー価格などが、だんだん下がってゆくので、生活は楽になり、豊かになってゆくことが多いようです(現在の日本では、長いデフレが終わって、国際情勢の変化から、そうした輸入品の価格が上がっていることで、ずっとインフレが起き続けてしまっているようです)。

 しかし、その一方で国内の経済状況としては、国産品に何らかの付加価値をつけていったり、新商品や新サービスを作って、新しい需要を掘り起こしていったりして、新しい産業を作り出していったりするような、かなり厳しい市場競争が起きることになるので、企業や個人の仕事としては、それ以前の農業などで、わりと単純な労働に一生従事していればよかった時代と比べると、景気の上がり下がりもあるので、結構厳しいサバイバルを要求されるような社会に大きく移り変わってゆくようなところもあるようです。

 それでは、そうしたある程度、経済成長した段階の国の社会では、いったいどのような経済的な見方を持つことが大事なのか、というと、確かにそうした国の社会の状況であっても、放っておくと国や地域としては、どんどん衰退していってしまうような経済の状況になってしまうこともあり得るので、その国や地域が得意とするような何らかの有力な産業を起こして、他の国や地域から、たくさんの人やお金を呼び込んでいったり、また他の国に輸出できるような有力な商品やサービスを作り出してゆくことがとても大事になります。

 そして基本的には、その国や地域の経済状況を見た際に、ある程度しっかりと経済的に繁栄している状況が実現できているのであれば、それでよしとすればよいのではないか、ということになります。

 それでは、その国や地域として、経済的に繁栄している状況とは、いったいどのような状況なのか、というと、個人や企業の経済活動が活発で、その国の政府や地方自治体の行政サービスが、きちんと維持してゆけるだけの税収がしっかり得られていて、もう少し具体的に言うと、直接社会不安につながるような失業者の増加や、多くの人々の経済生活を困難にするような過度のインフレが起きずに、ある程度物価が安定していて、経済成長による多少のインフレ基調が続いているのであれば、国家の貿易収支が黒字であろうが、赤字であろうが、とりあえず国や地域全体の経済運営としては、よしとするというような経済の見方をしてゆけばよいのではないか、というように私は考えております。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年7月12日 9:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 人生観、世界観 / 成功論、繁栄論 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化



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