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太古の時代の巨人族の伝説について Part 12

※聖書の「創世記」成立の歴史的な背景について

 これは、聖書の「創世記」を読むとよくわかるのですが、エデンの園を管理していた神は、アダムやイブを初めとする、その後の人類を愛情深く、暖かく見護(まも)った、というような印象ではなくて、はっきり言うと、そうした蛇との騒動を機縁にして、悪事をそそのかした蛇だけではなく、アダムやイブを初めとするその後の人類に対して、かなりとんでもない呪いをかけたり、罰を与えたりした上で、楽園を永久追放してしまうような話になっています。

 現代の聖書の研究では、旧約聖書の中の「創世記」に関しては、紀元前六世紀頃、大勢のユダヤ人が国を失って、バビロニアに捕囚されていた時代に付け加えられたのではないか、と言われているようなのですが、おそらく、その歴史的な背景は、次のような感じだったのではないか、と思われます。

 かつて、彼らの唯一の神は、偉大な啓示を与え、紅海を真っ二つに割り、空からおいしい食べ物を降らし続けるような偉大な奇跡を起こして、彼らをずっと正しく導いてくれていたはずなのに、その後の彼らは、何度も戦争に負けて、国を失ったり、土地や財産を没収されて、奴隷同然の扱いを受けたり、宗教的な迫害を受けたりして、かなり散々な目に遭っていたようなのです。

 そこで、そうした大変な状況であっても、当時のユダヤ教を信じる人々が、ある程度しっかり納得して、ついてきてくれるような宗教的な体制を再び作り直すために、当時のユダヤ教の指導者達は、当時の大国、バビロニアの宗教をかなり大胆に取り入れながら、当時のユダヤ教の宗旨にそれほど反しないような形で、「創世記」を初めとするような様々な文章を後からたくさん付け加えた、というのが、実際のところに近かったのではないか、というように思われます(参考)。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2017年8月22日 9:03 PM, キリスト教 / ユダヤ教 / 宇宙文明、古代文明



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