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民主化や近代化の草創期の問題と、その解決策について Part 14

3、民主化や近代化の際に、大多数の一般市民が受ける仕事や生活の大変化について

 三つめは、今度は、少し立場が違った人々の話になるのですが、最初に述べたような昔からの王家や貴族の人々ではなく、また民主化や近代化の際に急速に台頭してくる新たな指導者や富裕層のような人々でもなく、先ほども少し述べたような、少し前の時代までは、田舎で農業や牧畜をしていたとか、海や川で漁業を営んでいたとか、街でお店や手工業的な仕事をしていたような人々の仕事や生活の大変化についての話になります。

 こうした人々は、人数はとても多いし、また、きっちりした社会保障なんて、ほぼまともに受けられないような状況で、常に新しい時代の変化の波をもろに真正面から受けながら、学校に通える場合は、学校に通って新しい職業に就いたり、あるいは、ゼロから事業を興したりして、ある程度、経済的に独立して生活してゆかなくてはならないような、かなり厳しい社会的な立場に置かれることになります。

 こうした人々は、人数的には、人口の八割、九割に達するほどのものすごい大人数であると同時に、常に大きく変化し続けてゆく社会情勢の中で、時に大きな成功を収めることもあれば、また、ごくごく平凡な普通の人生を送ることもあるし、それから時には、とんでもない大失敗をしてしまうこともあるので、はっきり言って、特に民主制になっていると、こうした人々の仕事や生活の動向というのは、即、その国や地方の政治情勢に非常に大きな影響を与えるようなところがあります。

 さて、ここでは、そうした多くの人々の仕事や生活の大変化の最中の政治や経済や文化のあり方としては、いったいどのような物の見方が大切なのか、ということについて、大きく二つの観点から考えてゆきたいと思います。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2016年9月27日 9:03 PM, おすすめ記事 / 政治 / 歴史 / 社会、文化 / 経済



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