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人間の知的な成長のプロセスと、より良いコミュニケーションのあり方について Part 26

③たとえ同じ物事や言葉であっても、国や地域の差によって、かなり大きな意味やニュアンスの違いが生じることがありうるが、長い地道な交流の積み重ねによって、おそらく将来的には、だんだんほぼ共通した意味やニュアンスに統一されるようになってゆくだろう

 そうすると、ここで少し非常にややこしい、というか、少し難しい問題が発生してくるのですが、それは、こうした形で一人一人のそれぞれの物事や言葉についての体験があまりにも違ってしまうと、時折、今日の世界でもよく起きているような問題、つまり、たとえ同じ「水」という言葉であっても、寒い雪国の人々が一生懸命話している「水」のイメージと、常夏の国の人々が一生懸命話している「水」のイメージでは、場合によっては、ほぼ正反対のイメージになってしまうような、かなり大きな認識のズレが生じてしまうことがあるのです。

 つまり、地球上の多くの人々が、一見、ほぼ同じような存在であると思い込んでいるような「水」について一生懸命話しているとしても、例えば、「ああ あのいくらでもたくさんある、きれいな透明な飲める水だよね」と思って一生懸命話している人の「水」のイメージと、「ああ水・・・、あのとにかく希少で、たいてい泥色をしていて、命賭けでしっかり確保しないと、明日の自分や家族の命にも関わるような、ものすごく大切な水だよね」と思って一生懸命話している人の「水」のイメージでは、実際、かなり大きな認識の違いができてしまうということなのです。

 それでは、こうした多くの人々の間の認識の違いを埋め合わせてゆくためには、いったいどうすればよいのかというと、とにかくあらゆる機会を通じて、お互いに実際に会って、話し合うような場を数多く作るのみならず、できれば、お互いに相手の国に行って、相手の生活を実際に体験してみるとか、あるいは、現代だとテレビやネットがあるので、できるだけ相手の国のリアルな生活の様子を知ることが、とても大事になってくるのではないか、ということなのです。

 そうすると、そうした交流が積み重ねてゆけば積み重ねてゆくほど、だんだん、お互いの間の情報のギャップが少なくなってゆくと共に、もし自分の国や地域にたくさんあって、相手の国や地域で少なくて困っているものがあるなら、売ったり、あげたりしてあげたいと思うと同時に、もし自分の国や地域にあまりないとか、全然ないものが、相手の国や地域にたくさんありあまるほどあるようなら、何とかして、そうしたものを買ったり、もらったり、あるいは作り方を教えてもらって、たくさん手に入れたいと思うようになるはずなのですが、実は地球の歴史では、こうしたプロセスが、特にここ数百年の間に非常に加速するように、どんどん増えてきたようなところがあるのです。

 私の予測では、現在の経緯で地球の歴史がどんどん進んでいった暁には、おそらく、ここ数百年ぐらいの間に地球規模で、それぞれの国や地域の生活が、だんだん標準化されるようになってゆき、例えば、先ほど述べたような「水」という言葉を使ったとしても、未来のどこかの段階では、たとえ多少、個人や地域の差のようなものは残ったとしても、だんだん地球規模で、ほぼ同じような意味やニュアンスで話し合うような状況になってゆくのではないか、というように考えています。

 

 続く・・・

 

 追伸

 明日はお休みです。

 

Cecye(セスィエ)

2016年8月5日 9:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 知恵、正しさ / 社会、文化



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