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ヘルメスについて Part 15

 それから三つめは、これも非常に不思議な話になるのですが、実は、ヘルメスという神には、双子の神のような存在がいて、それが途中で少しだけ述べたインド系の神々の系譜に連なるようなところがあったので、その後のヨーロッパでは、何か憑(つ)き物にでも憑かれたかのように東へ東へとインドや、さらに中国や日本の方へと、かなり危険極まりない大航海であったにも関わらず、たくさんの探検隊を送っては、次々とアジアの国々や、さらにはその途中経過で発見されたアメリカ大陸の国々と、かなり長距離の大航路を開くようになっていったということです。

 そして四つめは、これは結果としては、かなり不思議な話になるのですが、特にルネッサンス以降、ヨーロッパでは、新しいキリスト教や民主主義の成立や、科学技術や芸術の興隆など様々な分野で目覚ましい進歩が起きるのですが、その際に高次元宇宙から、そうした当時のヨーロッパを中心に全世界の政治や経済や学問や科学や芸術全般の発展の総指揮をとっていたのが、「ヘルメス」や「マイトレーヤ(弥勒、みろく)」や「ヴィシュヌ」や「大日如来」と呼ばれるような、この宇宙の創造主に直結したキリスト意識であったのですが、その中でも、わりと宗教的な制約を受けづらい「ヘルメス」の霊的なエネルギーは、地上の世界にかなり大きな影響を与え続けてきたようなところがあったのです。

※イスラム教のアッラーも、この宇宙の創造主に当たるのですが、イスラム教のアッラーの場合、地球の歴史で言うと、特に中世の時代以降、地球の霊的な浄化や安定や繁栄にかなり強く働きかけてきたようなところがあるので(もちろん、この宇宙の創造主と直結した霊的存在なので、それ以前の時代から、ずっと存在していますが・・・)、さらにそれ以降のだいだい14〜15世紀ぐらいからは、だんだんヨーロッパやアメリカの辺りを中心に新しい地球の文明のあり方が、この宇宙の創造主によって様々な形で模索されてきたようなところがあります。それから特に20世紀以降は、地球の文明では、様々な意味で良いことも悪いことも起きてきたようなところがあるのですが、特にここ数十年ぐらい前からは、かつてのイスラム教の良いところと、近現代にかけて発達した欧米の文明の良いところを、いかにうまく調和させながら統合、繁栄させてゆくかということが、次の課題になってきているようなところがあります。

※おそらく、イスラム教が誕生した7世紀から14世紀ぐらいにかけての中世の時代には、イスラム教の聖典である「コーラン」は、世界最高の宗教経典の一つであったように思われます。ただし、それ以降の時代には地球の物質世界自体をより良い世界に変えてゆくためにイスラム圏ばかりでなく、ヨーロッパやアメリカと初めとするような世界の国々で、新たな地球文明の創造のために様々な社会改革の取り組みが行われ続けているので、あまりにもコーランのみの正当性にこだわり続けている場合には、本当のアッラーの意思とは、かなり違ったものになってしまう可能性があります。つまり、コーランの中の精神性は今でも十分に尊ぶべきだが、細々とした具体的なことに関しては、現代的な合理性や利便性を十分に活用していった方が、アッラーの意思により近くなるのではないかということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年2月4日 9:08 PM, イスラム教 / ギリシャ神話 / キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳



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