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ヘルメスについて Part 13

5、古代から続くキリスト教的な秘密結社の活動とメシアの再臨について

 それから五つめは、これもかなり不思議な話になるのですが、実は、今から約2000年ぐらい前のローマを中心に当時の中近東を席巻してゆきつつあったキリスト教には、かなり大きな欠陥があって(ローマ帝国の国教になったのは、かなり後の時代ですが・・・)、それというのは、これだけはしっかり守っていないと、この物質世界の維持すらままならないというような宇宙的な秘儀のようなものが、その当時の原始キリスト教では、ほぼ完全に全否定されてしまうようなところがあったために、そうしたキリスト教の発達のすぐ傍らで、ある意味その時々の政府にも陰ながら公認されるような形で、かなり特殊な霊的な秘儀を行う秘密宗教のようなものが連綿と続いていったようなところがあったのです。

 それは、いったいどのようなものだったのかというと、簡単に言うと、本当の神仏のような存在をあまりにも完全に霊的に封印しすぎてしまうと、その国や地域一帯で異常気象や大地震などの天変地異のようなものが多発して止まらなくなるような事態になったり、あるいは多くの人々が、正常な意識を保てなくなって、気がおかしくなるような人々が次から次へと出てきてしまうようなところがあったので、はっきり言うと、どんなに霊的に混乱した国や社会になったとしても、その中の一部だけは、どうしても霊的にある程度、高貴な状態を維持し続けないといけないようなところがあったのです。

 それでは、いったいどのような秘密宗教のようなものが成立していたのかというと、これは時折、映画や小説のテーマにもなっているようなのですが、一つめは、本当に霊的に正しい聖者のような人物の子孫が、代々、いにしえの本当に正しい霊的な光の信仰を守って、細々とでも連綿と続き続けている必要があったのですが、これは、これまで2000年近くキリスト教社会の影にそっと隠れるようにして、代々、一部の秘密結社の人々に見守られながら、ずっと続いてきたようです(宗教的な秘密結社といっても、世界中にはたくさんあるので、これはフリーメイスン系の秘密結社ではありません)。

 それから二つめは、これはあまり知られていませんが、そうした秘密結社の中には、普通の人々から見ると、かなり変わった不思議な霊的な儀式を行うところがあったのですが、それは霊的な結婚に関する秘儀になります。

 これは前にも述べましたが、要するに元々のイエスの教えでは、特に結婚やセックスを罪悪視するような見方はなかったので、いにしえの時代の正しい霊的な知恵に基づいて霊的な結婚に関わる儀式を細々と行っているところがあったのですが、これは世間の誤解を受けると、かなり困難な問題が発生しやすいようなところがあったので、そうした秘密結社の中のみで行い続けてきたように思われます(これはキリスト教系のものだけでなく、世界中に多少似たような秘儀を行う集団があったように思われます)。

 三つめは、これも少し言いづらいのですが、そうした秘密結社のいにしえの時代の予言のようなものの中には、将来、そうした血筋の中に偉大なメシアが生まれるというような予言があったために、そのメシアを何とか霊的に利用するか、封印しようとして、歴史的には様々な勢力が裏で暗躍し続けてきたようなところがあったのですが、これは歴史の皮肉としか全く言いようがないのですが、実はその霊的な家系は、その後、様々な経緯で欧米のキリスト教圏ばかりでなく中近東から、さらには東洋の方にまで血筋の裾野を広げてきたようなところがあったようなのです。

 ですから、はっきり言うと現在の時点では、そうした霊的な血筋は確かにあることはあるのだが、ただあまりにも世界中のあちこちにそうした霊的な血筋が広がりすぎてしまったために、いったいどこの誰が、その血筋の盟主であるのかということは、霊的にも、この世的にも、もう全くよくわからないような状況になってしまったようなのです(参考1参考2)。

※こうした話は、ある意味では「ダビデの子孫にメシアが生まれる」とか、「聖人のアブラハムの子孫から、すべての人類が分かれてきた」というような話ともよく似ているのですが、おそらく現在だと、数億人ぐらいは、何らかの形でそうした血筋とつながっているし、さらにそれ以前の時代のそうした血筋との関係だと、はっきり言うと人類であれば、ほぼ全員何らかの形でそうした血筋につながっているのではないかと思われます。

 

 歴史的に見たヘルメスの実像については、だいたい以上のような五つのことが言えるようです(近現代以降の話は少し長かったので、次回からにします)。

 

 続く・・・

 

 追伸

 ヘルメスやトートの話は、霊的には、いにしえの時代の本当の神仏を封印して、東洋と西洋に割っていた、かなり大きな霊的な封印の解除に当たっているのですが、先週は、その辺りの霊的な対策がとても大変になってしまったので、少しの間、お休みになってしまいました。

 今週は、もう少しヘルメスの話を続けたいと思います。

 

Cecye(セスィエ)

2015年2月2日 9:03 PM, ギリシャ神話 / キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 時間と空間の秘密



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