Light Symbol

光について Part 4

4、物質世界での光や明るさに対する影や暗さは、より明瞭で立体的な視覚を得るために、あえて創造され、調整されていったようなところがあった

 これは絵画や映像関係のことが詳しい人は、かなり分かると思うのですが、実は目で見て、いろいろな物の様子を知るためには、単に明るいだけではダメで、そうした物にいろいろな方向から当たった光の明暗、つまり、明るさと暗さの細かなメリハリの違いによって、「これは、丸の絵ではなく、立体の球である」とか、「これはただの平面ではなく、立体の存在である」などというように、パッと一目見ただけで、より立体的に簡単に把握できるようなところがあるのです。

 ですから、よく昔の宗教では、象徴的な喩えとして、「光は神に通じ、闇は悪魔に通じる」とか、「光は天国に通じ、闇は地獄に通じる」などというような説明をされることも多かったのですが、実は、この宇宙の創造主は、私達のいる物質世界の様子を、よりはっきりとわかりやすく把握しやすくするために、あえて身の回りの物がすべての光を反射して、光だらけの世界にならないように、たいていの物質は、ある程度は、光を反射するけれども、ある程度以上は、光を反射しないなどというように、言ってみれば、適度に光の乱反射を押さえて、明るさと暗さの細かなメリハリをつけることで、身の回りの物の色や形や状態が、よりはっきり分かるように光や物質の性質を細かく調整していったようなところがあるのです。

 つまり、時折、宗教的、霊的な立場としては、まるで「悪」や「間違い」や「悪魔」の象徴のような説明をされることもある「影」や「暗さ」の存在というのは、言ってみれば、人間や生物の視覚的な世界の豊かさのために、あえて、この宇宙の創造主が設けた光の性質の一側面であったようなところがあったということです。

 そうすると、当然のことながら、その存在に当たった光をほぼすべて反射する白系の色とは、ちょうど反対の、その存在に当たった光をほぼすべて吸収してしまう黒系の色が当たり前のように存在することになるのですが、そうした色を見た際の人間や生物の印象はともかくとして、要は、そうした形で物質の性質として、光を多く反射する白系の色と、光をあまり反射せずに吸収してしまう黒系の色の違いがないと、はっきり言って、たとえ明るい光に満ちた所で、自分の目の前に何らかの存在があったとしても、何となく真っ白な物があるようにしか見えなくなってしまうはずなので、結局、目のような視覚器官があっても、自分の周りがどうなっているのか全くわからなくなってしまうのです。

 ですから時折、宗教や霊的な思想では、良くも悪くも言われることの多い「黒」という色は、霊的にはともかくとして、この世的には、自分の周りの世界のあり様を把握するためには、どうしてもなくてはならないような大事な役割を持っていた、ということなのです。

※ただし物質世界と違って、霊界や高次元世界では、その存在の印象をパッと霊的に把握してゆくような視覚になるので、物質世界のような影や暗さはあまり感じられなくなってくるようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2014年11月11日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界



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