６、霊的な悟りの段階について
第六には、これは、決して差別的な意味ではないのですが、実は霊的には、このレベル以上の魂と、それ以下の魂では、明らかにかなり大きな差があると言えるようなレベルの違いがあって、それが、いわゆる仏教で言われるような「悟り」と呼ばれるものになります。
これは、こうした短い文章では、とてもではないが、そう簡単にはうまく説明しかねるのですが、要約すると、霊的に一定以上の知識や経験を経た上で、そう簡単には魔の謀略にも負けず、また多くの人々の霊性の向上に役立てるようなレベルの、言ってみれば、霊的な「悟り」のようなものがあるということです。
大まかに要点をまとめると、だいたい次のような六つの内容になります。
まず一つめは、これは、私の文章では何度も述べているのですが、心の平静さや平安さの安定性のようなもので、簡単に言うと、少々何か大変なことがあったとしても、そう簡単にぐらぐらと心揺れずに、常に冷静な平安な心境を維持してゆけることです。
二つめは、これは、そう簡単にはマスターできないのですが、要するに、できるだけ、たくさんの学びや経験を積み重ねて、多くの人々や生き物達の気持ちや考え方を理解できるようになると共に、彼らの役に立てるような有為な存在になってゆくことです。
三つめは、これは少し難しいのですが、霊界というのは非常に広い上に、特にこれまでの光と闇の時代だと、いろいろな偽神仏や魔物がうろちょろしているような所になっていたので、そうした霊界の情勢や秘儀に通じて、自分の霊的な安全性を確保できるようになると共に、苦しんだり、迷っている魂達がいる場合には、彼らの速やかな救済を行うことができるような能力を身につけることです。
それから四つめは、これも非常に難しいのですが、霊的には、地上の世界で言う「神仏」に相当するような光の存在達がいるのですが、彼らの知恵をよく学び、実修して、少しでも彼らの存在に近づけるようになってゆくことです。
五つめは、霊的には、それぞれの魂が向上してゆくと共に、大きな一体感を持てるようになることがとても重要なので、そうした霊的な修行と共に非常に重要視されているのが、できるだけ多くの人々や生き物達の間で、様々な愛の結びつきによって、大きな調和を作ってゆくことです。
六つめは、これはあまり知られていないのですが、前にも述べたように霊的には、幾つかの専門的な流れがあるので、それらをすべてバランス良く学び、修得してゆくことです。
こうした霊的な向上の道を経て、悟りを得ることで、霊的には、ある程度以上の有段者と言えるような魂のレベルに達することができるのですが、それ以降も霊的な宇宙というのは、本当にかなり広大な世界になっているので、それぞれの魂の立場や希望に応じて、本当に無限に近いような様々な素晴らしい悟りや経験の世界がある、ということが言えるようです。
霊的な宇宙法則としては、だいたい以上のような六つのことが言えると思います。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2014年6月24日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 仏教 / 宗教、道徳
