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霊的に見た地球の人口増加と生まれ変わりの状況について Part 29

④たくさんの人々が密集して、楽しく豊かに暮らす、現代の先進国のようなライフ・スタイルは、人類が、長年、夢見ていた理想の世界像の一つだった

 第四には、今度は、少し変わった話になるのですが、人間の精神の特性を見ていると、どう考えてみても単純に、自分の周りに少ししか人や生き物がいないと、何となく淋しく感じ、その反対に、自分の周りに、わりと大勢の人々や生き物達がいる方が、何となく気分が高揚して、楽しく感じるようなところがあるようなので、現代のように世界中で人口が増えて、どこの国の大都市に行っても、たくさんの人々がいるような状況というのは、人類としては、一度はやってみたかった、その国や地域の理想の繁栄の姿であった、ということなのです。

 つまり、これは時代劇や昔の映画などを見ると、結構、よく分かると思うのですが、のどかで美しい田園風景や、きれいに調和した海や山や森の景色は、確かにたいへん素晴らしいけれど、やはり、大きな壮麗な寺院や宮殿や政治施設や美術館などを中心に、たくさんの人々が行き交い、豊かに繁栄している都市の風景というのは、華やかさや悦びや満足感の点で、比べ物にならないくらい、大きな所があったのではないか、ということなのです。

 ですから、長い歴史の中での人類の溜まりに溜まった潜在願望としては、「のどかで美しい所だけれど、わりと単調で変化の乏しい田舎の暮らしではなく、一度でいいから、多くの人々や物資や情報が集まる、華やかで豊かな都会暮らしをしてみたい」、というような願望が、非常に強かったのですが、そのそもそもの根っこの動機を考えてゆくと、要するに、「自分の周りに、ほんの少ししか人間や生き物がいない環境ではなく、できれば、できるだけ、たくさんの人々や生き物達に囲まれて、賑やかに楽しく過ごしてみたい」、というような動機があったのは、ほぼ間違いないのではないか、ということなのです。

 ところが、現代は、テレビやインターネットを初めとする情報化社会の進展と、国内国外を問わず、世界の隅々まで、わりと簡単に移動できたり、物資を運んだりできるような便利な交通網の発達で、はっきり言うと、多くの先進国では、特に現代の辺りの時代は、そうした都市の便利さや華やかさや楽しさと、地方の自然の豊かさや落ち着きや人間らしい暮らしをうまくミックスした形の新たなライフ・スタイルに移行してゆく間の、ちょうど端境期(はざかいき)に当たっているのではないか、ということなのです。

 ですから、長い目で見ると、ちょうど現代の辺りの地球の時代は、それぞれの国や地域で、いったん、ほぼマックスに近くなるくらい人口が増えてゆき、そうした長い時代の間に積もり積もった、多くの人々の華やかで豊かな都市生活への願望を、ある程度、十分に満たした後に、今度は、少しずつ人口が地方に拡散しながら減少してゆき、多くの人々が、最も幸福かつ快適な生活ができるような方向に、だんだん変化してゆくのではないか、というように思われます。

 

 続く・・・

 

 

Cecye(セスィエ)

2014年4月21日 9:11 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 社会、文化



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