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「天命」について Part 10

⑥霊的には、そこに人が一人いる、ということは、必ず、その人がやるべき何らかの大切な使命がある、ということなのである

 六つめは、これはあまり言われないかもしれないのですが、実は、もう少し先の時代になると、その人自身にとっての天命の発見というのは、現代のようにその人自身の問題ではなく、だんだん、その人を取り囲む家族や教育機関の問題のように言われる時代がやってくる、ということです。

 それというのは、これは、まだ現代だとよく分かっていないと思うのですが、実は、霊的に見た場合には、そこに人が一人いる、ということは、必ず、何か大事な使命や必要があって、そこにいる、というのが、ある意味、霊的な常識のようになってくる時代がやって来ると思われるからです。

 つまり、これまでのような光と闇の時代には、なかなかよく分からなかったかもしれないのですが、霊的に見た場合には、そこに無駄な人や物があるなんてことは絶対になくて、本当は、絶対に何か必要があって、あるいは、何かやるべきことがあって、そこにあるはずなのである、というのが、だんだん、はっきり分かるようになるはずだからなのです。

 ですから、逆に言うと、もし誰かがうまく天命のようなものを全く果たしていないような状況になった場合には、その影響で、他の誰かが、とてつもなく不幸になる、とか、その社会で何か重大な問題を生じるようになる、というようなことが起きるはずなので、そうした因果関係がはっきり分かってくるようになると、もし、そこに一人、人がいるにも関わらず、ものすごく違和感や不必要感を感じている、とか、ものすごく邪魔にされたり、問題視されている、というような状況になっている場合には、はっきり言うと、その影響で、必ずどこかの誰かが被害を被るような事態になっている、とか、さらには、それが一人や二人ではなくて、百人千人、一万人の規模で、何か重大な問題が起きるような事態になっているかもしれない、と考えられるようになるのです。

 実際、これまでの時代には、その社会で問題が起きると、単にその人自身の間違いや家族の問題にして、放ったらかしにしていたばかりに、気がつくと、それが常態化して、数十年単位で、何万人、何十万人の問題に広がってゆくようなことが、たくさんあったのですが、今後は、社会がだんだん成熟化してゆくにつれて、そうした問題があまり大きく広がりすぎる前に、非常に少ない段階で、何らかの手が打たれるようになってゆく可能性が、非常に高いのです。

 ですから、こうした目で見てゆくと、これは、今すぐというのは、とても無理なのですが、長い目で見てゆくと、そこに一人の人がいる、ということは、何らかの理由で、その人独自の天命を持って、そこにいて、その人自身のため、また社会のために、何らかのことをするために生きているのだ、ということが、だんだん、よく分かってゆくようになってゆくのではないか、ということです。

 

 他にも言いたいことはたくさんあるのですが、以上で、天命の話は、おしまいです。

 

Cecye(セスィエ)

2014年3月15日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳



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